MTって楽しい:Alfaromeo MiTo試乗
MTって楽しい:Alfaromeo MiTo試乗
MTって楽しい:Alfaromeo MiTo試乗
アルファロメオ新潟に寄り道。新しいフィアット・パンダのカタログをもらいに。それと、FacebookのTLで見かけた、アルファロメオ・ミトのMTが試乗できますよ、というディーラーのコメントにつられて。以前乗っていたAlfaromeo146のナマクラなMTとは違って、新しいアルファロメオのMTは気持ちいいんだろな〜、などと妄想しながらやってきた。

アポなしなんですが、と切り出してみると、あっさり、試乗どうぞ〜、と案内された。ドハデなホイールと赤くペイントされたブレーキキャリパー、運転席を覗くと足元には穴の空いた銀色に光るペダルが3つ。めちゃくちゃやる気にさせてくれる。

ドライビングポジションはあっさり決まった、と思いクラッチを踏むと、ストロークが深い。あ、そうだ146もクラッチのストロークが深くて、シートをめいっぱい前にしていたのを思い出す。ただ、ミトのクラッチは軽くて扱いやすそう。短めのスポーティなシフトノブを1速に入れて出発。

試乗したのは1.4Lのターボ。MTは6速。さすがにターボなのでトルクフルで、操作はらくちん。走りだせばどのギアに入れてもスーッと加速していく。146の1.4Lツインスパークは、トルクが細くて変速時には神経をつかったものだが、ミトはストレスなくて気持ちいいな〜、などと当たり前のことに感動。

信号待ちであまりにアイドリングが静かだなと思った瞬間に、同乗の営業の方が、アイドリングストップするんですよ、と教えてくれた。クラッチを踏むとすぐにエンジン始動、信号で止まってクラッチを離すか離さないかぐらいのタイミングでエンジン停止。これはさぞかし燃費もいいのでは?と聞いてみると、だいたいリッター13kmぐらいとのこと。それは控えめすぎるんじゃないか。ジュリエッタに乗っている友人は同じ1.4Lターボでもっと伸びるゆうてた。

ほんの短い試乗だったが、ミトは私にはしっくりきた。すごっ!という初対面の驚きはなく、すんなりあっさりお友だちになれそうな感じ。それでもやっぱり6MTだし奥の深さはあって、いっしょに暮らせば常に新しい発見がありそうなタイプ。実用性と運転の楽しさのバランスが好感持てた。クルマ好きな方が毎日の脚にするにいいのでは。

試乗を終えて自分のメガーヌに戻ってシートに座って、左足でクラッチを踏む。あれ? クラッチがない? って私のメガーヌはATなのに(笑)。やっぱずっとMTに乗ってきたから、MT運転すると身体が昔に戻る〜。Mitoは、宝くじが当たったら……、いや宝くじ当たったらもっと別のに行くよな。天邪鬼な私は、もっとクセのあるクルマにしちゃうんだと思う。今のアルファロメオはそれほど優等生に見えてしまった。


新潟チャリティーミーティング(NCM)2013 at 越前浜
新潟チャリティーミーティング(NCM)2013 at 越前浜
新潟チャリティーミーティング(NCM)2013 at 越前浜
家からクルマで10分ほど、地元の越前浜で新潟チャリティーミーティングというドレスアップカーの集まりがあるというので、散歩がてら見に行った。全国から主にホンダとフォルクスワーゲンのドレスアップカーが集まるという、その偏り方がなんか素敵♫ 

私はクルマ好きなので、おめかししたクルマに周りを囲まれているという状況だけで有頂天。特にお気に入りが20年以上前のジェッタ。この形は今見てもいい。特にお尻が。サイドラインの流れを分断するようなアッパーデッキなお尻は、国産車ではありえないデザイン。微妙にサイドを絞り込んであるのもオシャレ。パッケージとして合理的で美しいという、ドイツデザインのお手本のような存在。
妻の車選びはまだまだ続く:中間のまとめ
マーチの次となる、妻の通勤用の燃費の良いコンパクトカー選びのために、けっこう試乗してきたが、まだ契約するには至ってない。

現段階で選ぶとなるとマツダ・デミオのスカイアクティブ搭載した「シューティングスター」という限定モデルが一番手。シューティングスターはLEDヘッドライトを装備して、HIDの設定がないデミオ・スカイアクティブのネガなポイントを払拭している。価格もリーズナブル。よくあるモデルチェンジ末期のお得な限定モデルである。

このシューティングスター(しかしネーミングがダサすぎる!)でなければ、スズキ・スプラッシュの中古が狙い目だと考えている。スプラッシュは中身がいいのに不人気車ゆえ、低走行距離の中古が驚くほど安い価格で売りだされている。そういう玉の中から、当たりを選び出し、10年乗るのもいいと思う。それだけの内容を持っているクルマである。

妻の要望をまとめると上の2車種になる。私が選ぶとしたら、なんの迷いもなくフォルクスワーゲンUP!を選ぶ。ルックス◯、ハンドリング◯、ボディ剛性感◯、燃費◎。ASGの挙動も私はまったく問題と感じなかった。妻はASGのギクシャクがどうしてもNG。妻はASGじゃなかったらUP!で即決していた、とまで言っている。UP!にCVT積んでくれないかな? 日本で売るならそれくらいしないとダメではないかと。

いろいろ考えて、話し合って、今のところの結論としては、今年の秋にあるだろう新型デミオ・スカイアクティブを待つか、という流れになっている。調べてみるとスカイアクティブテクノロジーというのは、大きく4つあって、◯高圧縮エンジン、◯高効率エキパイ、◯新設計の7速AT、◯エコ技術を取り入れたボディ、ということらしい。現行デミオはこのうちエンジンだけスカイアクティブで他の3つのスカイアクティブテクノロジーは取り入れてない。次の新型デミオなら、この4つのテクノロジーを揃えたフルスカイアクティブで登場してくるはずだ。となるとあと数ヶ月待って新しいデミオを見たいと思うのが、当然じゃないだろうか。

もし、妻がどうしてもマーチの代わりに今、クルマを選ばなくてはいけないとしたら、デミオのシューティングスターかスプラッシュの中古だと思う。でも、幸い入院から帰ってきたメガーヌが妻の足にもなってくれそうで、それならばあと数ヶ月、新型デミオを待ってもいいのでは、というわけ。

また時間的な余裕ができたので、他の車種も少しずつ試乗していく予定。新型パンダがそろそろ日本でも発売になるはず。妻はBMWミニの走りを体験したいと言っている。BMW1でFRを運転してみるのもいいかも。アウディA1も魅力的だと思う。予算的にちょっと無理めだが。個人的にはクライスラー・イプシロンは一度乗ってみたい。

帰ってきたメガーヌ試乗 by うちのカミさん
帰ってきたメガーヌ試乗 by うちのカミさん
帰ってきたメガーヌ試乗 by うちのカミさん
うちのメガーヌも本来の走りに戻ったので、妻にも運転してもらうことにした。あまりにも暴れるハンドリングなので、ずっと妻には運転させてなかったのだ。妻は18万キロ走ったマーチの次のクルマを模索中。もし私のメガーヌを気に入ってくれたなら、マーチの後釜でしばらく妻に使ってもらってもいいと考えている。

メガーヌはいろいろと運転の作法が普通のクルマとは違うので、そこらへんアドバイスしながらの試乗。まずエンジンをかけるのがスターターボタン式なので、そこから妻はまごつく。サイドブレーキの形状もメガーヌは独特。輸入車と国産車のウインカーとワイパーのレバーが逆なのも、妻はまだまだ慣れていない。

走りだせば他のクルマと同じ。「どっしりしているね」と妻の感想。たしかにいくら試乗してきた他のコンパクトカーが剛性高くなってきているとはいえ、メガーヌはやっぱり格が違うだろう。あまり感想は多くなかったが、次のクルマが決まるまでのつなぎとして乗るにはいいと思っているようだ。

帰ったきたメガーヌの印象。とにかくATはスムーズで静かになった。WAKO’SのハイパーSが効いているのだろうか。そのかわりエンジンブレーキがあまり使えなくなった。私はエンジンオイルもフリクションロスの少ないと言われているMobil-1を使っているので、それもあって相乗効果? でも逆に燃費がよくなってくれればいいと思う。ちょっと期待。

ハンドリングはほんとにやっとまともになったな〜と。前は運転するのが疲れる感じだった。今は早く長距離の旅行に出かけたい、と思うくらい。ただ、やはり左へ左へと流れる感じはある。それが電動パワステのクセなのか、ちょっとわからないが。世話をしてくれたメカの方によると、メガーヌの電動パワステは常に作動して、センタリングを積極的にしようとするようだ、とのこと。それが不自然な挙動に感じられるのかもしれない。妻もそういう感覚は指摘していたが、「このクルマのクセなんじゃない?」とあまり意に介さないようで、ま、その程度のものと思えば許される範囲かも。

左へ左へと流れる感じは、実はシトロエンZX2台、アルファロメオ146と、私が乗り継いできた欧州車すべてそういうクセがあった。偶然? でも確かにネットで検索してみると、そういう報告は散見される。クルマをまっすぐ走らせるセッティングって意外に難しいのかもしれない。

そして妻にはメガーヌ乗る際のお願いをいくつか頼んだ。
◯エアコンのスイッチをオンオフは、走行中ではなく停止中のアイドリング中に→エアコンに余計な負荷をかけないためにエンジンの回転が上がっているときの操作はNG
◯スーパーやコンビニなど、輪止めのある駐車場には必ず、必ず後ろ向きで停車→メガーヌもフロントエプロンの位置が低いので、前向きに止めると輪止めに引っ掛けて悲しいことになる場合が。実は私はアルファ146のときに、納車されて数日後、前向き駐車からバックで出るときに輪止めにエプロンが引っ掛かり、バリバリっとやったことがある(T_T)
◯バックするときは、必ず停止して一呼吸置いてから操作→これもATに負荷をかけないために。よく運転に慣れた人が、まだクルマが停止しないうちにバックギアに入れたりしているが、欧州車のATの場合、厳禁だと思う

めんどくさいかな? でも欧州車に乗る場合、けっこう常識だったりする。これやるとやらないでは維持費がうん十万と変わってくる。
メガーヌ、華麗に復活♫
メガーヌ、華麗に復活♫
メガーヌ、華麗に復活♫
1か月の入院を経て、メガーヌが帰ってきた。この半年、クルマのことではけっこう悩んでいた。

去年の大きな修理項目は、ハンドリングにガタがきて右フロントロアアーム交換、エンジンが前触れもなく回転数アップするという症状でECU交換(!)。これらだけで20万円ほどかかった。

その直後、メガーヌユーザーおなじみの「CHECK GEARBOX」が表示される。ルノー・ディーラーに持ち込んでみると、ATのソレノイドバルブ交換を薦められた。さらに右フロントハブの全取っ替えが必要とも。エンジンマウント交換も含めて30万円近い見積りをいただいた。

この見積りを見て、これだけの入院費がかかるようではメガーヌを維持するのは無理なんじゃないか、もうしばらくはクルマなしの生活で頑張ってみよう、と一度は心に決めた。が、惚れ込んで手に入れたクルマだし、いっしょに方々出かけて情も移っていて処分をせずにずるずると先延ばし。

いつまでも埒が明かないので最後の望みとして、今までお世話になったルノー正規ディーラーではなく同僚から紹介してもらったオススメ整備士にメガーヌを診てもらい、見積りを出してもらうことに。その結果、手に負えないと判断したらほんとにお別れしようと。

1週間ほどじっくり診断してもらった結果、足回りは走行が危険な状態で、ロアアームのジョイントが外れそうとのこと。これはアセンブリ交換が必要らしい。ちょっとほっとしたのはディーラーで指摘されたATについては圧力も正常で、ソレノイドバルブ交換はとりあえず必要ではない。エンジンマウントもまだしばらくは交換しなくていいだろうと。

頼んだ作業は以下のとおり。
◯右フロントロアアームジョイント交換
◯ATF交換(WAKO’S HYPER-S)
◯タービンセンサー交換
◯テールゲートダンパー交換
しめて10万円弱。

で、戻ってきたメガーヌはまるで別人のよう! ハンドリングは素直になって、ATの変速ショックが激減、ノイズも抑えられて車内がほんとに静かになった。クルマででかけるのがこんなに楽しいとは♫

今後の懸案事項としては、エンジンマウント交換、ブレーキパッド&ローター交換が今年中か。ATの調子も注意深く見守らなくては。でもひとまず、良い主治医が見つかり、メガーヌとの暮らしも目処がたって一安心。

トヨタのクルマはカンペキか?:アクアとヴィッツに試乗してみる(その2)
アクアでなんとなくガッカリして、妻がヴィッツにも乗りたいということになり、試乗できますか?と営業マンに頼むと、ヴィッツはうちの取り扱いじゃなくてネッツ店なんです、という。この販売網というシステムはユーザーに何かメリットあるのかね。

そのトヨタネッツ店は新潟トヨタ販売のショールームの隣の隣(!)。数十秒で移動し、あらためてヴィッツを試乗させてください、と初対面の営業マンにお願いする。こちらもすぐに試乗車が準備された。

数年前、盛岡でレンタカーで借りたヴィッツはとても感触がよかった。かなり上の車格を感じさせる静粛性とタッチで、すごいね高級車みたいだね、と妻と話したのを覚えている。これは先代のヴィッツ。新しいヴィッツはさらによくなっているだろうし、とこちらもまた期待大だったのだが。

試乗車に乗り込むと、こちらはアクアと違ってまともな空間があって一安心。今日は雪がちらついていたので妻がワイパーを動かすと、「あ、1本ワイパーだ」と2人でちょっとニッコリ。昔乗っていたシトロエンZXが1本ワイパーだったので、それ以来ワイパーは1本が好きなのだが、そんなクルマは少ないので。ヴィッツの第一印象はグー♫

ヴィッツはアクアと違って静かだった。が、以前感じた造りのよさは感じられず、なんとなくボディ剛性もそれなり、走っているとどこからかカタカタ部品が動く音がするくらい、質感が低い。あれれ? 乗り心地は柔らかく、路面をよくいなしていい感じ。だが、妻に聞いてみるとブレーキの踏んだ感触がスポンジーで気持ち悪い、乗り心地も柔らかすぎ、と感想は芳しくない。

私が運転してみると、やはりステアリングは遊びが多く、ふわふわしている。ダルなセッティングだ。これはこれでクルマとしては悪くないが私の好みではない。ビシッとしていない。ブレーキもなるほどふんわりと遊びが多く、かなり踏み込まないと効かない。妻は次のクルマはカチッとした乗り味を求めているので、確かにヴィッツは違うようだ。それにしても以前感じた剛性感や質感の高さがないのはどうしたことか……。室内は必要十分に広くて、ラゲッジの広さも文句なし。装備類も私たちの条件に合うが……。トヨタのクルマはうちらには合わないかも。試乗後ヴィッツはもうどうでもよくなって、営業マンとの細かい話は早々に切り上げ、帰途についた。
トヨタのクルマはカンペキか?:アクアとヴィッツに試乗してみる(その1)
燃費のよいコンパクトカーといえば、やはりハイブリッドエンジン搭載のアクアを見てみたいと、トヨタのディーラーに出かけた。アクアはルックスがよくてカラーも多彩、街で見かけるのが楽しい。そして実際、数多く走っているから大人気なのだろう。運転しても楽しいのかな?という興味もあり、かなりの期待を抱いての試乗だ。

アポなしの試乗だったが、ディーラーではすぐに試乗車を準備してくれた。乗ってみると今のクルマにしてはルーフが低くて圧迫感がある。空力をよくするためのデザインとのこと。妻がまず運転、アクアはイグニッションはボタン式でそこはメガーヌと同じだが、ボタンを押してもエンジンは始動しないところがハイブリッドならでは。妻はちょっと戸惑い気味。ただ、外が寒いのでアクセルを踏まなくても暖気のために直にエンジンが始動した。と、エンジン音がけっこう車内に入ってくるのが気になる。トヨタ車といえば静かなのがウリだったと思うのだが。

途中で運転をチェンジ。やはりモーターで動いている間は静かだがエンジン音がけっこうする。バイパスも走ってみたが、高速走行ではけっこう車内はうるさくなる。最近はコンパクトカーといってもどのメーカーも静粛性には力を入れているから、明らかにアクアは他のコンパクトカーよりもうるさくて、洗練されてない感がある。ハンドリングはセンター付近で遊びが多い味付け。別に剛性感がないわけではないが、私の好みではない。回生ブレーキの感触は悪くはなく、よく効いてくれて安心。

降りてからリアシートとラゲッジルームの確認。ラゲッジはけっこう広くてよい。リアシートで驚いたのがセンター部分の形状。座面がぽこっと凸型になっていて、あれではリアシートに3人は座れないでしょう、という感じ。きちんとリアセンターにも3点式シートベルトが備わっているが、シートの形状がよくない。メカのレイアウト上、どうしてもあのシートになってしまうのなら、5人乗りではなく4人乗りとするべきでは。そのほうがユーザーに親切だ。5人乗りというカタログを信じて買ってみたら5人乗れませんでした、というのは詐欺的。トヨタってそんな会社だったっけ。

アクアのまとめ。横滑り防止装置は標準装備、ヘッドライトはLEDがオプションで設定があり、燃費も文句なし、私たち夫婦が求める条件はちゃんとクリアしている。でも、走行中の騒音がわりとうるさく、ガサツな感じ、ステアリングのセッティングが遊びが多いタイプ、運転はまったく楽しくない、というのがうちら夫婦の感想である。車内が狭く感じるのもネガな点。つまりアクアは燃費のよいクルマをこの値段で作ったらこうなりました、ちょっと他のコンパクトカーよりも劣る部分もありますが、燃費がいいから我慢してください、という商品だと思う。私たちはけっこう期待していただけに、試乗した結果、かえって魅力薄いなと感じたのが正直なとこ。
妻のパートナー探しの旅:富山でスプラッシュとSX4をドライブ
妻のパートナー探しの旅:富山でスプラッシュとSX4をドライブ
妻のパートナー探しの旅:富山でスプラッシュとSX4をドライブ
妻の新しいパートナー探しも、デミオ・スカイアクティブと出会ったことで、妻の中ではかなり進展した模様。妻の興味は他に、MINI、トヨタ・アクアなど。私が見たいのはイプシロン。その前にスズキ・スプラッシュの最新モデルは試乗しておきたいと言うので、富山旅行にスプラッシュ試乗を組み込んでみた(笑)。先日、マイナーチェンジ前の中古のスプラッシュは新潟のアリーナで試乗させてもらったが、新潟県内のディーラーだと新型スプラッシュの試乗車がないようなのだ。マイナーすぎるスプラッシュ……。いいクルマだと思うのに。

今回お世話になったのは、富山市婦中というところにあるスズキのディーラー。メールで新潟では新型スプラッシュを試乗できないこと、やはり試乗しないと選べないことなどをあらかじめ説明しておいた。富山のディーラーで試乗させてもらっても、そこから買う可能性はほとんどゼロ。ちょっと申し訳ないなという気持ちがあったが、担当の営業マンは気さくに快く出迎えてくれた。

富山市の郊外は道が広くて走りやすい。試乗ルートは富山大病院までぐるっと回るかなり長いコース。対応してくれた営業マンは年配の元メカニックらしく、試乗中、スプラッシュに搭載されている副変速機付きCVTのことなど丁寧に教えてくれた。大雑把に言えば副変速機付きCVTはハイとローの切り替えがあり、加速のもたつき感を軽減するもの。ノイズも抑えられており、新型スプラッシュの走りはなかなか小気味良い。ステアリングの剛性感、反応も文句なし。硬めのシートもホールドはしっかりしていて疲れにくそう。

概ねスプラッシュには好感度大なのだが、今回の試乗で気がついたことがひとつ。トンネルの中でライトをつけた時、メーター類のバックライトが赤で、視認性がイマイチだった。数字とか輪郭がぼやっとしてすっきり見えないのが気になる。デザインとしてあまり美しくない。私はインターフェイスは大事だと考えるので、シートやステアリングの手触り、ペダル類の感触、それにメーター類の視認性やスイッチの使い勝手は重要視するところ。長く乗り続けて愛着わくかどうかは、インターフェイスの出来に左右されると思う。

スプラッシュの試乗の後、妻が駐車場に展示されていたSX4を見て気に入ったようで、そちらも試乗させてもらうことにした。SX4は1.5LのトルコンATといういたってコンベンショナルな構成。比べるのは申し訳ないが、スプラッシュよりもあらゆる点で上質な感じがする。ステアリングの感触は、しっかりしていながらどこか余計な力を逃がす余裕があり、SX4を乗ってしまうとスプラッシュのステアリングの感覚はちょっと融通が利かないのでは、と思ってしまうくらい。シートやサスペンションのセッティングもよりキャパが大きく、乗っている人が疲れないマージンがある。熟成されたトルコンATは発進直後からドライバーの意思に沿って、スムーズな走りを見せる。ヒップポイントが高くて見晴らしがよく、運転しやすい。

スプラッシュで気になったメーターの視認性もとてもいい。SX4のメーター類はとてもクリアで見やすく、今まで乗ったクルマの中でもメーターまわりのデザインはいちばんいいと思った。とりたてて飾るわけでなく、すべてが自然で必要十分に備わっているクルマという感じで、うちの妻も好感持ったようだ。予算が折り合えばSX4という選択はアリだと思う。燃費の点で不利だというのがネガなポイントか。

クルマ買い替えという機会にあたって、ノミネートした候補に乗るのも大切だが、事前調査では外れていた車種に乗るのもいろいろな発見があっていいものだと実感した次第。直接の顧客にならないことがわかっていても、スプラッシュとSX4に試乗させてくれた富山のディーラー営業マンに感謝感謝♪ 対応してくれた営業マンは見積りだとかめんどくさい話は不要と割りきってくれたらしく、私たちはショールームに足を踏み入れることもなく、丸々2時間、クルマの運転だけさせてもらった。マニュアルどおりのセールス対応じゃなくて、スズキなかなかやるな!と思った。スズキのクルマ、カッコいいかも♪

本命登場か:マツダ・デミオ・スカイアクティブに試乗した♫
本命登場か:マツダ・デミオ・スカイアクティブに試乗した♫
いくつか燃費の良いいわゆるエコカーに試乗してきた。アイドリングストップ機能が付いていたり、排気量や気筒数を減らした燃費重視のエンジンを搭載したりするクルマだ。その試乗の結果、現段階の妻の印象は「エコカーって運転する人がどこかしら我慢しなくちゃならないクルマなのね」ということ。振動が大きかったり、アイドリングストップの挙動が不安だったり、発進直後の加速がもどかしかったり、ミッションがスムーズでなかったり、などなど。

これらの問題は、なるべくエネルギーロスを少なくする、効率をアップさせるための新システムの技術的熟成が足りないことによる違和感からくるものだと思う。そこでうちら夫婦が前から注目していたのが、コンサバなシステム、コンポーネントながら良好な燃費性能を叩き出しているデミオ・スカイアクティブ。このクルマの運転感覚は私たちのクルマ選びのリファレンスになるのではないか、と考えていたのだ。

特に予約もしていかなかったが、マツダのディーラーでは突然訪れた私たちを快く迎えてくれて、即試乗の手配をしてくれた。スカイアクティブは簡単に言えば高圧縮の燃料直噴エンジンで、燃焼効率アップによる燃費改善を図ったもの。新しいシステムを取り入れたのではなく、今までの内燃機関を煮詰めて煮詰めてロスを少なくしていったもの。デミオ・スカイアクティブは4気筒の1300ccでミッションはCVTという構成である。

うちの妻はデミオのルックスが気に入っている。私たち夫婦はプジョー206のデザインが大のお気に入りで、妻は206とデミオを重ねあわせて見ているのだ。私は逆に、デミオのデザインがダサくてダサくてどうもいただけない。206は20年前のプロダクトだからカッコいいのであって、今の時代、デミオのデザインは前時代的でがっかり。でもユーザーの多くはこの形を受け入れてカッコいいと思っているのだから、これだけ売れているんだろう。

ボディの質感は良好。剛性感が高く、ドアの開け閉めも心地良い。シートのクッションがちょっと柔らかめだが悪くない。だが、助手席に座った瞬間、シートが小さくて困った。私は男性としては小柄だが、なんかシートからずり落ちてしまうような感覚になるのだ。座面が小さいのが原因だと思う。これはマイナスポイント。そしていつものように妻の運転で試乗スタート。車内はとても静かでいいが、CVTの設計が古いのかそのノイズが気になる。昔のCVTっぽく最初にワ〜ンとエンジンが回ってから、徐々に実際のスピードが追いついていく感覚がある。静かなクルマだけにこのCVTからのノイズが車内にこもる感じで、イマイチ。でもそんなに目くじら立てるほどでもないか。

私も運転を代わってみる。ステアリングの剛性もしっかりして頼もしい。アイドリングストップからの復帰もまぁまぁ。意外だったのが、助手席で小さく感じたシートがドライバー側は別にそうは感じなくてジャストフィット。サイズが違う?と営業マンに聞いたけど、そんなことはないらしい。座面の傾斜が違うとか?

運転感覚はいたってふつう。違和感なく、初めて運転してもすんなり運転できる。強いて言えばCVTの反応が昔ながらのダルい反応であること。CVTはニッサンやスズキに遅れていると思った。でも妻はまったくこの点は気にならなかったようで、些細な点かもしれない。

車内はこのサイズでは十分の広さがあり、ラゲッジもそんなに狭くはない。ただ、ハッチの開口部が高く、重い荷物の出し入れの点では不利。リアシートの中央にも3点式シートベルトがあるのもグー。

今回のクルマ選びで私たちがこだわっているのが、ヘッドライトがHIDであること、横滑り防止機構が付いていることの2点。デミオ・スカイアクティブは横滑り防止機構は標準装備、だがヘッドライトはハロゲンのみでHIDはオプションでも設定なし。ニッサン・ノートの時も思ったが、なんでメーカーはこういう安全装備を軽んじるのだろうか。特にHIDはハロゲンよりかなり消費電力が小さく、エコカーを標榜するなら必須のアイテムではないだろうか。標準装備にしたほうがスケールメリットで部品代も抑えられるだろうに。

そして見積りの際にさらに驚く事実が。マツダはオプション装備品と言いつつ、実は選択できないのだ。デミオ・スカイアクティブは細かくは4つのグレードに分けられ、それぞれのグレードで装備品が決まってしまう。たとえば、私たちはアルミホイールにしたいけど、オートライトやオートワイパーはいらないと考える。でもアルミホイールを選択できるグレードにすると、オートライトやオートワイパーは必ず付いてきてしまうのだ。

特に嫌なのが一番下のグレード以外は、リアのウインドウが下品なスモークガラスになってしまうこと。車内が暗くなるし、外が見えなくなって安全性が低くなる。紫外線、赤外線カットには少しは役立つかもしれないが、微々たるもんでしょう? なんつっても見た目がカッコ悪い。これがほぼ標準装備になっちゃうとは。つまり、マツダはオプションを選ばせないできっちりライン生産することで、コストダウンを実現しているのだ。確かにデミオ・スカイアクティブはこの内容でこの価格だから、素晴らしいクルマだと思う。でもその裏に貧乏人の悲哀が見え隠れするような(笑)。オシャレにはお金がかかるということか。工夫すればそんなことはないと思うのだが。

なんとなく、妻のクルマはデミオかも。妻は気に入っている。色をどうするか迷うところ。マツダディーラーの営業マンが、今どき珍しいガツガツした感じで、やたらとライバル車のネガティブポイントを強調したり(それも的確ではない)、今日契約してください!的に迫ってきて驚いた。例によってあまりライバル車には詳しくなく、マニュアルで叩きこまれた自分とこのセールスメリットを熱っぽく語っていた。車好きとしては白けてしまう。妻はデミオにしてもいいと思っているようだが、他のクルマも見てから!と営業マンの攻撃をなんとかしのいだ。と思ったら、夜、営業マンが自宅までダメ押しの訪問。ちょっとやりすぎじゃないかなぁ。クルマはいいのに、引いちゃうよ。
私も妻も大注目:フォルクスワーゲンUP!のインプレッション
連絡を取っているフォルクスワーゲンのディーラーで、今週末UP!のお披露目をするというのでお店に行ってみた。事前の話ではまだ試乗車は用意できないとのことだったが、訪れてみると試乗できるという。それじゃ、ということで思いがけなく初UP!を体験することになった。

外観は意外と立派な感じで、パッソと同じくらいのサイズでありながら、かなり存在感あり。タイヤがボディの四隅に配置されたフォルムが醸し出す安定感か。ドアを開けたり閉めたりした感覚は、コンパクトカーにありがちな素の鉄板のような雰囲気もある。でもそんなにがっかり感はない。ノーズが短くてキャビンに目一杯スペースを割り当てている。当然、フォルム自体は素っ気ない形になるわけだが、微妙な曲線、絞り込みなど施して、薄っぺらではないボリューム感がある。以前、アルファロメオ146に乗っていた私としては、ウォルター・デ・シルバの仕事に拍手!という気持ちだ。

妻は外見がとても気に入ったようだ。例のポップアップ式のちょっとしか開かないリアウィンドウにもそれほど難色を示していない。「とってもカワイイ」を連発している。

ひととおり、カタログを見ながら営業マンの説明を受けてから、試乗開始。妻の運転で私は助手席に。シートのクッションは硬め、座り心地は悪くない。まぁ、普通のレベルか。3気筒エンジンのアイドリングは、たしかに気をつけていれば、あぁ3気筒なんだな~とわかる若干長い周期のうねりがあるが、問題なし。それにしてもシートに座って見える風景はコンパクトカーとは思えない格が感じられる。実際、素材とかはコストをかけてないのだろうが、造りでは手を抜いてません、という感じ。

走りだすと、剛性感の高さに感心する。振動が少なくてがっちり守られている感覚である。フォルクスワーゲンの上位車種と同じく、フレームをレーザー溶接しているというのは伊達ではない。と同時に、フィアット500を試乗した時のような感情の盛り上がりはないな、とも。やっぱりイタ車はイタ車で、ドイツ車はドイツ車のタッチというのがあるんだな~と実感した。

運転している妻はASGの挙動に不平が出る。加速中、変速の度にギアが抜け、車体が前のめりになる感じになる。私はそれほど気にはならず、今乗っているメガーヌも妻のマーチもATの変速時はスムーズさを欠くので、ま、同じようなもんか、などと思っていた。

妻に変わって私もUP!を運転してみる。ちょっと座面を高めにした運転席のシートはとても視界が良くて、私の好きなポジションを取ることができた。私はかなりステアリングに近くシートをセットしてアップライトなポジションが好みなのだ。UP!はフィアット500やパンダとは違って、自然な姿勢で運転できるところがいい。ASGの変速時の挙動は、個人的には許容範囲のうち。変速するタイミングでアクセルを緩めることで、変速ショックをやわらげることができるし。それよりも気になったのは、発進直後の加速がトロいこと。こんなに加速しないクルマは久しぶり!というくらい。危険を感じるほどではないが、驚きだった。

私のUP!の評価は、別に運転して楽しいクルマではないので、自分のクルマとしては選ばない、でも外観はカワイイし、妻がこれを選んで毎日運転してくれるといいな、が率直なところ。衝突性能は高いし、障害物を感知して自動的にブレーキをかけてくれる「シティエマージェンシーブレーキ」や横滑り防止機能も標準装備、車重が軽いから雪道にも強いだろう。燃費も多分リッター20km弱は走るのでは。妻にとっては理想的なクルマだ。

ところが、妻のUP!の評価は低い。なんといってもAGSのガクガクする加速はダメ、ということなのだ。あのミッションの嫌な挙動さえなければ、絶対UP!にしていたのに、ショック!とまで言うくらい。たしかに仕事で疲れても、帰りは運転しなくてはならないのだから、ストレス感じながらの運転は大変だろう。ミッションがDSGならUP!も完璧なんだろうが、そうすると値段は数十万高くなるはず。UP!のメリットである車重も重くなってしまうだろう。コンパクトカーはそこらへんの設計が難しい。

あまりに妻ががっかりしているので、何度か試乗してアクセルワークが慣れてくれば、スムーズに走れるかもよ、とかフォローはしてみたが、買い替え候補としてUP!の得点は低そう。巷のクルマ評論家たちはUP!を絶賛していて、スムーズに加速しないASGについてもアクセルワークですぐ慣れるだろうというようなことを述べている。だが、UP!は運転をあまり得意でないような女性もターゲットとなる商品だから、この点で意外と苦戦するかも。世の中のユーザーのほとんどは、クルマ評論家のように運転が上手なわけではないのだ。

妻のお気に入り♫:FIAT 500&パンダを試乗
妻のお気に入り♫:FIAT 500&パンダを試乗
妻のお気に入り♫:FIAT 500&パンダを試乗
新潟では可愛いルックスのフィアット500とパンダ(新しい世代の)をよく見かける。夫婦で好きなものだから、街中で目撃するたびに「チンク!」「パンダ!」と二人で歓声をあげている。そんなわけで、もちろん500とパンダは買い替え候補にノミネート。まずは試乗することに。500は話題のTWINAIRを、パンダは新型に切り替わるタイミングで新車の試乗車はないとのことなので、ディーラーの代車パンダを試乗させてもらった。

まずは500。2気筒エンジンはアイドリング時はほんとにバイクみたい。ボロボロボロと独特の音と振動がある。加速時もボボボボ〜と、かなり派手である。いつものように最初は妻が運転するので、私は後席に乗ってみた。後ろのシートは広いわけではないが、縮こまって乗らなくてはならないほどではなく、わりと快適。シートは硬めのクッションのファブリックで、小さなクルマでも手抜きなし、という良質なもの。独特の音と振動も、車内にこもる感じではなく、個人的には気にならない。というか、楽しい♫

妻は500の試乗をとても楽しんだらしい。運転している間、可愛いなぁ、可愛いなぁと思いながら笑顔にならずにはいられない、という状態だったそうだ。可愛いとなんでも許せる、というのはクルマも同じか(笑)。あとはハンドリングの剛性感がとてもしっかりしていて、安心して運転できる、とも話していた。

私も初ツインエアにトライ。シートのハイトアジャスト、ステアリングのテレスコピックでポジションを決め、ミラーを調整。ポジションをばっちり決めたところで、あれ? 左足の置き場がない。同乗の営業マンにフットレストはない?と聞くと、「小さなのがあります」と。探ってみると、ほんとに小さな突起というか、窪みのようなフットレストがあった(笑)。左足の半分も置けないくらい。そのフットレストを使わないと、奥行きはかなり深くてなんとなく足の置き場は不安定。そのうえ足元はあまり広くない。サイズの小さい輸入車の右ハンドル仕様の宿命か。

走りだすと、足元のことは気にならなくなった。それだけ2気筒エンジンの独特のフィーリングが楽しい。低回転からターボが効いて、アクセルの踏み込みには反応よく加速する。音と振動は、まぁ、あばたもえくぼか。ステアリングはどっしり、でも反応がよくて、なんとなくBMW・MINIのタッチと似ている。ツインエアはアイドリングストップ機能付きで、停止状態から発進までの反応は、日本車のそれよりもちょっとモタつく。ほんのコンマ何秒の差なのだろうが、これはちょっと気になる。

次にパンダの試乗。2代目パンダの初期のモデルで、エンジンは1200cc。4気筒の自然吸気エンジンといういたってコンサバな構成。ツインエアと乗り比べという意味でも今日、試乗しておきたかった。

妻はパンダのエクステリアも気に入っている。サイズは500もパンダもほぼ同じで、四角い分、パンダのほうが室内に余裕あるかと思えば、そうでもない。パンダのほうが頭上のスペースが狭くて、窮屈な気がした。シートはとてもいい! 今日乗った500よりもこっちが好み。柔らかめのクッションでストロークもたっぷり。座るとグッと沈み込んで、身体を包み込んでくれるようなところは、語りぐさにもなっているシトロエンBXのあのシートをちょっと彷彿させる。

運転してみると、あらゆる点でパンダは500に及ばない。運転席の足元は500よりもさらに窮屈で、ペダル類も左寄り、常に身体を少しねじるようにして運転しなくてはならない。エンジンは4気筒でツインエアより静かだが、やたらと非力な感じで物足りない。ステアリングはセンターあたりで遊びが大きく、感触がよくない。ドアミラーは必要最小限のサイズで、安心感に欠ける。乗り心地は500よりソフトで、その点は悪くない。とにかく、常にストレス抱えながら運転しなくてはならず、私はちょっと勘弁、という気になった。

でもパンダは来年1月あたりに日本でも新型が導入されるとのことで、それは多分、ツインエア搭載らしい。新型パンダになれば、私が上に挙げたネガな要素も、すべて解消されているかもしれない。うちの妻は2代目パンダの外見が好きなので、気に入ったら中古でもいいのかな?と考えていたが、そういう選択はなさそうな感じだ。来年、新型パンダが出たら試乗したい、と妻は営業マンに話していた。

今日のところは500ツインエアの見積りを出してもらった。POPというグレードに、キセノンヘッドライトのオプションを追加。500は横滑り防止機構は標準装備。衝突性能もトップクラスで安全性は文句なし。燃費はリッター18kmはいくだろうという話で、巻と三条を500で通勤している人の話によると、リッター20kmなのだそうだ。それがほんとならプリウス並み。燃費性能は明らかにヨーロッパのクルマが優位に立っている。友人が新しいジュリエッタに乗っているが、1.4リッターターボエンジンにマニュアルミッションで、リッター17kmは走るという。なら、ヨーロッパのメーカーがハイブリッドなんて複雑な装置はいらないな、となるのは当然の成り行きだと思う。

見積りは、やはりイタリアのクルマは高いな〜、ということ。もちろん、それぞれ魅力的な個性があるからスペックだけでは比べられないが、たとえばこの前試乗したスズキ・スプラッシュは500と同じサイズで、安全性能も同程度の内容で、価格は100万近い差がある。いくら500が燃費がいいといっても、燃費のよさでこのコスト差は埋まらないだろう。

あと、運転の楽ちんさで考えると、現在、妻が乗っているマーチやスプラッシュは明らかに500よりも快適。500やパンダはちょっと頑張って運転しなくてはならなくて、今日の試乗後、自分のメガーヌに戻ったら、ほっと安堵感を抱いたくらい。それでも500はクルマ好きにはオススメする。パンダは新型待ちが正解だと思う。

私たち夫婦の中でも、500&パンダは可愛くてノミネートから除外したくないけど、通勤とか現実的なことを考えるとちょっと腰が引ける、といったところ。現実路線でいくと、そろそろ発表になるフォルクスワーゲンUP!が断然、評価高くなると思う。価格的にも。


サヨナラニッサン!:新型ノート試乗してみた
サヨナラニッサン!:新型ノート試乗してみた
サヨナラニッサン!:新型ノート試乗してみた
妻はもう足掛け20年ほど、ニッサン・マーチを乗り継いでいる。マーチは独自のプラットフォームに、サイズに見合った合理的なパッケージとデザインを纏った、ほんとによくできたクルマ。特に現在も妻が乗っている先代マーチは、エクステリアデザインが個性的で素晴らしく、いつも惚れ惚れと見とれてしまう。妻がクルマを買い換えるなら、私が妻のマーチを乗り継ごうかな~、と思っているくらい。

妻としては、さすがにマーチは飽きた!とのことで、次は別のクルマを探すべくたくさん試乗してみようということに。マーチは候補外だが、今日はノートのニューモデル発表の日でもあるし、付き合いの長いニッサンの営業マンにアポをとってノートを試乗させてもらった。

第一印象は、デカい……。容姿は地味~で、すぐには覚えられない。ぐるっと見てまわって、目を離して3秒もすればもう思い出せないくらい。見た目は魅力ゼロ。インテリアもそっけない。シートはさすがにルノー・ニッサングループだなと思わせる感じの良いものだったが、あとはベニヤにチープな壁紙を貼ったような雰囲気で、室内が広いだけに寒々とした空気を感じてしまった。

まずは妻が運転。シートは心地よく、静粛性も十分。運転している妻の反応は鈍い。信号待ちの度にエンジンがストップするアイドリングストップ機能がついているので、それを初めて経験する妻はとまどいもあるようだ。可もなく不可もなく、というところなのだろうか。

私も運転してみる。アクセルを踏むか踏まないかのところでエンジンがブルルンッと始動し、加速する。と、加速中の振動がとても気になった。もしかしてと思い、同乗の営業マンに「これ4気筒ですか?」と聞くと、「3気筒です」とのこと。新しいノートはすべて1200ccの3気筒エンジンに、スーパーチャージャー搭載したグレードと搭載しないグレードがあるとのこと。試乗車はスーパーチャージャー付き。エンジン始動時から加速時の振動は、ちょっとガサツな感じがした。同じ3気筒・アイドリングストップ機能付きのマーチでは振動は気にならなかったのだが。重さやミッションの設定が関係するところなのだろう。センターボードにスーパーチャージャーのON/OFFスイッチがあり、入れたり切ったりしてみたが、街中の試乗程度では違いはあまりわからず。

降りてから妻に感想を聞いてみると、直進しているときは安定しているのに、コーナーでグラっと頼りない感じになるのが気になったとのこと。あと、アイドリングストップはちょっと不安を感じるという。これは慣れてくれば払拭できる感覚だとは思う。私も新型ノート試乗に関しては良い印象はなく、これが新しいモデルなの?と疑問符ばかり。やっぱり新型はいいわね~、という感じがまったくしないのだ。

最後にラゲッジルームと後席のチェック。ラゲッジルームはこのサイズのクルマとしては狭い。だが、後席を見てびっくり! これは広い。170cm弱と小柄な私が足を組んでまだ余裕が足元にある。う~ん、広いことはいいことだが、もうちょっとリアシートを前進させて、ラゲッジルームを広げたほうが使い勝手がいいのでは、と感じた。リアシートにチャイルドシートを付ける場合、子どもを乗せたり降ろしたりする際には有利だとは思う。でもそのことだけを優先して考えるなら、ワンボックスカーにはかなわない。パッケージにも中途半端さを感じてしまう。

装備関係でも?があった。横滑り防止機構はオプション設定で、いちばん下のグレードにはオプション設定もない。何よりも驚いたのがHIDヘッドライトの設定がオプションでも用意されていない! 妻が乗っている先代マーチはオプションでHIDにしてもらっている。今後、HIDなど視認性アップの安全装備はどんどん標準装備になっていくはずなのに。コスト削減も大事だが、安全性を犠牲にして価格を下げる今のニッサンの方向性は、賢くないやり方ではないか。

以前は同じプラットフォームでティーダとノートが存在した。ノートはティーダと同じホイールベースながらコンパクトなボディサイズで、見た目もカッコよくて好感を持っていた。今回のモデルチェンジでやたらとデカくなったのは、日本ではティーダはなくなり、新型ノートがティーダのポジションに収まる感じらしい。

「日本では」と言ったのは、海外では新型ティーダが去年から発売されており、特に中国では人気になっているらしい。価格がリーズナブルで信頼性も確保されているところが人気の理由だろう。だが、あまりにも”楽しさ”を排除した現行マーチを見たときにも感じた「ニッサンはルノー・ニッサングループの途上国担当じゃないか」という考えを、新しいノートを見てあらためて持つに至った。グローバルな企業として当然の戦略かもしれないが、ファンとしては寂しい気持ちになってしまう。
妻にも外車を!計画:まずはスズキ・スプラッシュを試乗
妻にも外車を!計画:まずはスズキ・スプラッシュを試乗
妻にも外車を!計画:まずはスズキ・スプラッシュを試乗
妻のクルマは先代マーチで、たしか10年くらい乗って約17万キロ走破というところ。ここ数年、いろいろなマイナートラブルと、足回りの消耗でわりとお金をかけて面倒見ている。とても愛着あるクルマだが、消費税が高くなるということもきっかけのひとつとなり、妻が買い替えを決断した。

妻の要望を聴いて、大雑把にまとめると、◯燃費がいい、◯雪道を安心して走りたい、◯なるべく壊れない、◯安ければ安いほどいい、とか。毎日の通勤で使うし、家族としては安全で信頼性の高いクルマに乗って欲しいと思うところ。コンパクトカーで燃費が良くて、横滑り防止機構の付いたモデルを探すことにした。

ノミネートしたのは、本命マツダ・デミオのスカイアクティブ。対抗フォルクスワーゲンUP! 次にスズキ・スプラッシュ。あとは高くなってしまうが、フィアット500、パンダの新型、トヨタ・アクア。ほかにもこの機会になるべく試乗したいと、妻もクルマ探しに意欲的になっている。

試乗1台目はスズキ・スプラッシュ。ハンガリーで生産される輸入車で、ヨーロッパ基準で設計、生産されているので性能的には間違いないだろうと、前から気になっていたやつ。デザインも秀逸。スズキ、やるなぁ、という隠れた名車。ただ、日本のスズキ系列のディーラーはまったくスプラッシュを売る気がないらしく、新潟周辺のディーラーはどこも試乗車を置いてない(!)。そこまでないがしろにされている車種ではアフターサービスも心配だし、あきらめるか、と思っていたら、新車ではなく中古だが試乗車を用意してくれるというディーラーが見つかったので、アポを入れてみた。

スプラッシュはヨーロッパの安全基準でつくられているので、横滑り防止機構を搭載していて、エアバッグも数が多い。たぶん、走行性能も高速巡航にも対応できるよう、きちんと設計されているだろう。燃費はデミオ・スカイアクティブやフォルクスワーゲンUP!には負けるだろうが、実際にはリッター15キロぐらいはいけるのでは、と予想する。車体価格はかなりお得な設定だと思う。私たちが探している条件にちゃんと当てはまる。

スプラッシュはこの7月に少し燃費の良いモデルにマイナーチェンジしているが、試乗する中古車はマイナー前のモデル。新車はスズキ自慢の副変速機付きCVTが搭載されているが、前のモデルはただのCVT、そこが燃費の差になっているようだ。

試乗のスプラッシュは走行距離1万キロちょっとのキレイな個体で、色はメタリックのグリーン。かなり車高が高いが、くさび形のフォルムはプロポーションがよくて、安定感があって頼もしい。ボディの四隅にタイヤが配置され、ホイールベースが長いのも設計の新しさを感じさせる。クルマの長さは短くても、車高で室内空間を確保しようというコンパクトカーのトレンドに乗ったコンセプトだが、それを単なる箱型にしないでカッコよく見せている成功例だと思う。

まずは妻が運転。アイドリングは静か。振動も気にならない。ボディの剛性感も十分。マーチのアンコが厚くてふんわりシートとは違って固めのクッションだが、体にはしっくりきて疲れなさそう。欧州車っぽい♫ 妻は「静か」「加速もスムーズ」「ハンドルもしっかりしている」と好感を持ったようだ。

次に私が運転を代わる。最近のCVTなのでクリープ現象はちゃんとある。バイパスに乗る側道の加速も悪くない。CVTもだいたい成熟したということなのだろうか。コンパクトカーにありがちな頼りなさはまったく感じなかった。逆に小さくて軽いことを生かした、軽快な走りの良さが目立ち、運転することが好きな人は気に入るクルマだと思った。マイナーチェンジでさらに進化したCVTが搭載されているなら、ますます期待できるのでは。

走りのフィーリングは夫婦で気に入って、妻は「中古で安いならこれでいいじゃん」と言うくらい。試乗後、車内をあらためてチェック。リアのラゲッジスペースは一見、広くない。だが、後席を倒したときにびっくり! 後席の背もたれを前に倒すと、シートの座面部分が下に沈み込み、完全にフラットな荷物スペースが現れる。これは操作も簡単だし、とても使い勝手がいいと思った。リアサスの張り出しもなくて、荷物の搭載性能も文句なし。

ほかに気に入ったところは、
◯リアの真ん中のシートにも三点式シートベルト
◯ヘッドレストがしっかりしたものが付いている

気になったところは
◯HIDの設定なし
◯後席のスペースを稼ぐためか、足元が深く、小柄な人は足がブラブラ宙ぶらりんになってしまいそう? 足の長い外人向けな感じ?
◯カーステが標準装備ではないので、オプション代がちょっとかさむか

見積りをつくってもらい、たぶんスプラッシュの一次面接は合格、次の審査段階に進むと思われ。いや、ほんとに、個人的にはスイフトよりも断然こちらがいいと感じた。売れてないのは、やっぱりスズキさんの社内事情も一因なのでは。




オペル・スピードスターと初遭遇
駐車場で目撃。車高が低くコンパクトだけど目立つルックス。お世辞にも美しいとはいえない無骨なものだけど、いかにも楽しそうなクルマで心ひかれる。運転してみたいクルマ。屋根がわりとしっかりしている分、ルノースポール・スピダーよりも飼いやすいのでは。ABSやエアバッグもついているらしい。たぶん、ドライブフィールも神経質なものではなく、幅広いドライバーを受け入れてくれるはず。

なんとな〜くガンディーニっぽいシトロンZX
家の近くの中古車販売店にあったシトロエンZX後期型。いま見てもグッドなエクステリアデザイン。低くスラントしたノーズに背中を丸めたようなリアのハッチまで、シンプルなラインで見飽きない。ちょっと前のめりになっている姿勢が、軽そうでよく走りそうでまたいい。実際、ショートストロークのエンジンはよく回り、アクセルワークに敏感に反応する。ハンドリングもシトロエンぽいシャープでダイレクトなもので、運転するのが楽しいクルマだった。このクルマに乗っているときは、自分の手足同然、ZXなら世界中のどこへでも行けるような感覚だった。シートも絶品。高速道路で長距離ドライブでもまったく疲れ知らず。日本のクルマでこんなファミリーカーはいまだにないな。

FF・220馬力、クーペ・フィアット
ホームセンターの駐車場で久しぶりにクーペ・フィアットを目撃。つい先日、友人とのクルマ談義で名前が上がったので、ちょっとうれしい偶然。メガーヌRSがFFで200馬力オーバー、こんなクルマなかなかないよね、という話の流れで、クーペ・フィアットでいいじゃん、とか。その友人はBMW乗りなので、やっぱクリス・バングルのエクステリアはいいやね〜、とか。

日本のBMWファンの間では、クリス・バングルが引退してほっとしているとかしてないとか、そんな記事を見かけた。もしそんなBMWファンが多いのだとしたら、猫に小判、豚に真珠だね〜。
メガーヌのメンテナンスはルノー千葉中央にお願いしていたが、新潟に移るので残念だけどサヨナラ。担当してくれたメカニックのSさんはとても優秀な方で、私の言うことを的確に理解してくれて、こちらのしたいことをすぐにわかってくれた。今までいろいろなショップやメカの方にお世話になってきたが、その中でいちばん安心して任せることができたのがSさん。クルマも好きそうで、知識も豊富だし、まずクルマの話しから入るところも好感もてた。

http://www.renault.jp/dealer/renault_chibachuou/

今回は飛び石でヒビの入ったフロントガラス交換がメイン。さらに効きの悪いエアコンのチェック。これは蛍光剤入りのガスを注入して様子見。漏れがひどくないといいのだが。そのほかリアのブレーキパッド交換、エンジンオイル交換、アンテナのジョイントの増し締めなど。リアブレーキのパッドは残り2mmくらいでギリギリだった。ローター交換は次の機会に。

メガーヌは部品やシステムが普通とちょいと違うところが多いようで、新潟でも正規ディーラーにお願いするのがいいかなと考え中。都内に住んでいたころは、マニアックなショップなどの選択肢もあった。新潟でもいい整備工場があると助かるけど、どうかな。


「ガレージ大沼」訪問
友人宅のすぐ近くにある、 クラシックカー、ビンテージカー、ヒストリックカー、旧車の整備、修理を専門とするガレージ。友人のボルボ144の主治医で、ちょっと紹介してくれるというのでお邪魔した。写真に写っているのはピカピカのサーキット仕様のS800、手前にはワーゲンポルシェ914、その奥が友人のボルボ144。ボルボはエンジンを下ろしてオーバーホール中。

親父さんがまた、嬉しそうにクルマの話をして、楽しそうに仕事をする。いやほんとに素晴らしいこと。うらやましい。私もそうなるべく、自分を鍛えなくては。いい仕事ってこういうところから始まるんだなと感じた次第。

ガレージ内には私が知らない古いシトロエンやランチアが並ぶ。どれもこれもミッレミリアに出る資格あり、というクルマばかり。二輪もあって、古いホンダ、トライアンフ、なんか小さなMVアグスタもあった。こんなガレージがご近所にあるって、幸せだし、旧車乗りにとっては大事なこと。

ガレージ大沼
http://garage-ohnuma.com/

メガーヌのオイル交換
メガーヌを購入してからエンジンオイルは一度も換えていない。私はだいたい1万キロ走行をオイル交換の目安にしているが、今回は1万4千キロは交換していないのだ。なんとなくエンジンも苦しそうにしているのは気のせいか。

ディーラーでオイル交換するときは銘柄はお任せするが、選べるときはだいたいエクソンモービルの「Mobil 1」にしている。シトロエンのときもアルファロメオのときも、このエンジンオイルに交換するととても回転がスムーズになった。燃費改善も顕著に把握できたくらい。メガーヌではどうか。

近くのイエローハットへ10時開店に合わせて到着。エンジンオイルは5W-40の「DE」というちょっと高めのやつ。エレメントもあれば交換してほしかったが、適合フィルターがなくオイル交換のみ。他のブログで5リッターちょっと必要との情報があったが、今回はエレメント交換しなかったせいもあり4リッターで済んだ。所要時間50分程度。

オイル交換後、30分ほどメガーヌを走らせてガソリンを入れにスタンドへ。ガソリンを入れ終えてエンジンを再始動したときに驚いたのが、エンジンかかってんの?と思うくらいの静けさ。「Mobil 1」はフリクションロスが少ないことで定評あるが、アイドリング時の振動が明らかに減った。走行中もエンジン音よりロードノイズや他のメカニカルノイズが聞こえるようになった。すごいな~。

オートバックスのPBエンジンオイル「ヴァンテージ」は製造がエクソンモービルとのこと。そしたらこれの中身は「Mobil 1」かもと思い、次はこれを使ってみようと考え中。

アクアラインから富士山
今日は川崎で買い物、横浜でディナーの予定。アクアライン経由だと川崎駅まで1時間半。圏央道が開通すると、川崎、横浜まで1時間で行けるな、こりゃ。

冬の朝、空気が澄んでいて富士山がくっきり大きく見えた。晴れ渡った青空には、羽田空港へ着陸の順番待ちをしている飛行機が、ポツンポツンと間隔を開けて浮かんでいる。

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