シカゴ・ベアーズはほんとうに強いのだろうか? どうも、ずーっと弱いベアーズばかり見ているからNFCチャンピオンシップゲーム進出も夢のよう。数年前のスーパーボウルだって、シンデレラチームのまぐれだと私はとらえていた。スーパーボウルではいいとこなかったよな〜。ヘスターくらいか。よかったのは。

さて、数日後のパッカーズとの試合。QBはあきらかにパッカーズのロジャースがタレント。あのフィールドを見渡す冷静さと判断能力、敵のタックルを避ける動物的感覚はジョー・モンタナを思い出す。カトラーは分が悪いが、シーホークスの試合ではジム・マクマーンを思い出した。自分で積極的にボールを運ぶ、持つことでチームを盛り上げる。QBとしては好ましくないスタイルだが。まぁ、どちらのたとえもちょっと褒め過ぎかも。

やっぱりフットボールを決める一番の要素はラインなのだと思う。パッカーズのオフェンスラインをベアーズディフェンスが攻略できるかどうか。いや、レギュラーシーズンの内容からすると、逆かな。ベアーズのオフェンスラインがパッカーズディフェンスをコントロールできるかどうか。ベアーズディフェンスはパッカーズ戦でまずまず機能しているのではないか。ただまー、ベアーズのオフェンスが不発だったとしても、ベアーズディフェンスが試合を支配してくれれば、スペシャルチームで勝てる、というパターンもある。
シカゴ・ベアーズの今シーズン
残念ながら今シーズン、ベアーズの試合をひとつも観ていない。成績は文句なしで地区優勝。だが相変わらずスカっとした勝ち方ではなく、いまいち強さが感じられない。

その原因はまずQBの能力か。カトラーはまぁ、そこそこのQBではあるが……。やはりスーパーボウルチャンピオンのチームには、ふさわしいQBがいるものだ。カトラーはふさわしいか? まだまだだと率直に考えざるを得ない。

もちろん、フットボールはQBだけで決まるわけではない。ディフェンスはタレントがそろっていて今シーズンの勝利の原動力となっている。が、ディフェンスも機能するときとそうじゃないときの差が激しいような気がする。

今シーズンはディフェンスによるターンオーバーが多い。インターセプトやファンブルフォースが目立つ。それはギャンブル的なディフェンスを意味してないか。ランディフェンスの数字は優秀なのだが。負けた試合ではパスディフェンスが崩壊しているように見受けられる。

ベアーズでいちばん誇れるのがスペシャルチーム。ヘスターとマニングのリターンコンビはNFLのトップ。このスペシャルチームの活躍により常に良いフィールドポジションを得てオフェンスを始められることに大きなアドバンテージがある、とするアナリストもいる。

だがヘスターを避けたキックやパントも多く、相手チームもアジャストしている。それでもスペシャルチームの働きで、ゲームを支配していないのになぜか勝ってしまった、というベアーズらしい試合も多かった。たしかに相手チームにとっては脅威ではある。しかしこれではスーパーボウルへの道は苦しい。相手チームは対策を立てやすい。

プレーオフのトーナメントを見ても、パッカーズには分が悪そう。ファルコンズも強敵。NFCを制したとしてもペイトリオッツが相手なら手も足も出ない?ということも容易に想像できる。2006年のスーパーボウルでもベアーズ勝利を予想するのは、ちょっと無理だった。うーん、盛り上がらないなー。せっかくいい成績を残したのに。

安定のキムヨナかチャレンジの浅田真央か、というような言い方をするマスコミ。それは違うと思う。キムヨナのいちばんの魅力はスピード。いつも、そのスピードで3回転3回転飛べるの? リンクを飛び出しちゃうんじゃないの?というくらいのハイスピードのスケーティング。攻めのスケーティングである。彼女のスケーティングはパワフルではなく、あくまでも軽やかなので、観ているほうはそれほどスピードを感じないのかもしれない。

フィギュアスケートのGPファイナル、キムヨナファンには残念な結果になった。これがプレッシャーというものか。ルッツの失敗とサルコウでの転倒。なんにしても終わったので、キムヨナは解放されてリラックスしてほしい。目標はオリンピック金メダル。あと数年は彼女が女王。

浅田真央のトリプルアクセル2回成功は素晴らしい。が、それだけに、ジャンプも含めてハチャトゥリアンの仮面舞踏会をいかに踊るか期待していたが、残念な内容だった。彼女の演技は音楽とまったく合ってないと思った。私は彼女が音楽なしで演技しているような錯覚に陥った。たぶん、浅田真央は演技するのに一生懸命で、スケートを楽しんでなかったのだろう。

男子は興味なかったが、小塚選手だけは観た。スケーティングが素晴らしい。氷上に吸い付くような滑らかなスケーティング。クイクイと小気味よいターンとステップ。いずれ世界トップに立つ選手だと思った。ルックスもいいし。

結局、フィギュアスケートのような審査による点数で順位を決めるスポーツは、審査員の評価で決まる。今回はジャンプの失敗などで点数では浅田真央が上になったが、審査員の心の中では、依然として“女王”はキムヨナ。演技点がそれを証明している。

GAORAもG+も、シカゴ・ベアーズの試合を放送することは滅多にない。なぜだ。人気がないからか、地味だから? なのでNFLシーズンに入っても放送予定はぜんぜんチェックしないのが常。どうせベアーズの試合、放送してくれないんでしょ、みたいな。

ところが、たまたまGAORAにチャンネルを合わせてみたら、ベアーズの試合をやっていた。コルツのおかげか〜。1stクォーターの途中だが、ベアーズ勝っている。よしよし。

ルーキーRBのマーク・フォルテが活躍している。サイズがあって、でもスピードとクイックネスがあって、気持ちいいプレーをする。サイズのせいか、見た目はあまりスピードを感じさせないが、オープンに走らず、まっすぐスクリメージラインをすーっと抜けていくスタイルが好感持てる。

QBはグロスマンじゃなくて、オートン。あまりよくわからないが、OLが相手ディフェンスをコントロールできていた今日の試合では、いいプレーを連発だったと思う。

ディフェンスは復活という感じ。ブライアン・アーラッカーとランス・ブリッグスのLB陣は、まさにフィールドを支配、といったところ。ボールのあるところに必ず絡むだけでなく、オフェンス側のミスリードを誘うアクションができる。昨シーズンは怪我が多くてディフェンス崩壊状態だったようだが、ロースターが万全であれば勝てるチームである。

それでもコルツに勝てるとは思ってなかった。今年のベアーズはどうなのだろうと検索していたら、ベアーズにとても詳しいブログを見つけた。試合の模様も詳しく書いてあるので、これからちょくちょくお世話になろうと思っている。デプスチャートも載っている。すごい。

http://beautifulsquall.blog.so-net.ne.jp/

毎シーズン、開幕月は勝てても、その後失速という印象があるベアーズ。ディフェンス陣は怪我さえなければ安心して見ていられる。QBオートンとRBフォルテが開幕週のような活躍を安定してできるかどうかがカギ。やはり昔からのベアーズファンとしては、ランで稼ぐオフェンスは見ていて嬉しい。このスタイルを貫けるかどうか。

他人事

2008年9月7日 スポーツ
辞任会見で記者からの「他人事のようですね」質問にブチキレた福田首相。しかし、他人事なのは私もそうかもしれないし、日本全体がそうなのかも。夜のニュース番組なんだかワイドショーなんだかで、「今回の福田首相辞任は自民党にとって得か損か」なんてリアルタイムの視聴者アンケートをやっていた。これって他人事のよう。日本のトップが相次いでその使命を放棄したのだから、私たちは愕然として嘆き悲しんだり、怒り心頭が当たり前だと思う。でも、ここ日本ではこんな気軽なアンケートのネタになるのがせいぜいらしい。そういう私も福田首相が辞任、というニュースを見てもなんとも思わなかった。

国家が、日本がなくなるなんてことありえない、なんて思っている団塊世代の人も多いのでは。私はそこまでナイーブではないけど。日本脱出は頭のどこかで考えておいたほうがいいような気がする。

大麻疑惑の大嶽親方と露鵬の記者会見を見た。あそこまできちんとした態度で露鵬が拒否するのならば、親方も潔白を信じるだろう。私も真面目そうな露鵬のあの態度は、信じるに足ると思っている。ほんでもそしたら、ドーピング検査っつーのは、何を信じればいいのか。

オリンピックにおけるドーピング検査は非常にシビアらしい。男子女子にかかわらず、選手はまったく何も身に着けていない素っ裸にされ、扉のないトイレで尿を採取される。検体のすり替えを防ぐために、尿を採取する瞬間も係員が目を皿のようにして選手の行動をチェック。選手からすれば屈辱以外の何ものでもないとのこと。

ドーピングで疑惑を持たれただけで選手生命が奪われるスポーツ界。だからこそ、ここまでシビアな方法で検査される。だが、今回の相撲協会の検査の方法は安易すぎではないか。検査は笑顔まじりで行われたようで、自分たちがどれだけ重大なことをしているか、検査している側も検査されている側もわかってなかったみたい。

ドーピング検査は、その結果に対して選手側も納得できるようなきちんとした段取りと環境を整えて、真摯にやらなければ意味がないでしょう。やってないものはやってない、と言われてもちゃんと理詰めで説明できるようにしないと。力士が大麻なんてやっているはずがない、相撲協会も他人事の認識だったのか。
多くの選手がオリンピックを目指すが、サッカーみたいにオリンピックよりも明らかにワールドカップのほうがステイタスがある競技もある。

〈サッカー〉
明らかに4年に一度のワールドカップが重い。所属クラブチームの都合でオリンピック出場できない選手もいる。ワールドカップは全世界のクラブチームの協力体制がある。

〈野球〉
ここんとこ、プロ選手も参加できるようになって、レベルが高くなってきたけど、参加国が少ないし、とりあえず北京オリンピックで野球競技は終了。野球選手の目標はMBL。

〈バレーボール〉
これはオリンピックがいちばんの目標。世界選手権、ワールドカップ、ワールドグランプリ、とかいろいろ世界大会が多すぎ。でもおかげで日本でもちょくちょく世界トップレベルの試合を生で観ることができる。1998年、ユーゴVSイタリアはよかったなー。

〈自転車ロードレース〉
グランツールといわれる三大レースが選手の目標。とくにツールドフランスが最高峰。オリンピックはあんま重くない。もしかしたら世界選手権よりも格下のような気がする。

〈テニス〉
テニスもちょっと前からプロ選手が出られるようになった。が、四大大会がステイタスがあり、オリンピックはちょぼちょぼ。四大大会を制覇したトップ選手が、ほんじゃオリンピックも獲っておくか、というような感じもする。言い方がよくないか。

〈バスケットボール〉
野球やアイスホッケーと似ている。野球よりは参加国が多くて、各国、オリンピックは大きな目標。MLBと違うのは、夏季オリンピックはNBAのシーズンオフなので、わりと各選手、参加しやすい。ただやっぱり、バスケットボール選手の究極の目標はNBA。アイスホッケーもそう。目標はNHL。

当たり前だけど、プロとして稼げる場がある競技は、自然にオリンピックよりも稼げるほうが目標になる。以前はオリンピックはアマチュアの最高峰だったけど、今はその垣根が取り払われて、レベルも高くなったけど、名誉より金、という現実的な選択も多いはず。

トリノオリンピックのスノーボード・ハーフパイプで期待された成田童夢は、ワールドカップ優勝の経験もあり、オリンピックでもいいところにいくんじゃないかとの前評判だった。が、結果は予選落ち。スノーボードの世界ではレベルの高い選手はXケームズに参加して、ワールドカップには出ていなかった。トリノオリンピックで初めてXケームズの選手の演技を見て、そのレベルの高さに驚いた、というところらしい。
北京オリンピック間近。中国現地の空気や食事、環境が良くないことを理由に、日本で直前合宿をする各国の代表チームが多いらしい。大気汚染の懸念。スポーツ選手は意外と喘息持ちの人が多い。気管支喘息は呼吸器系を結果的に鍛えることになり、健康な状態であれば喘息持ちの人は肺活量は優れている場合が多く、酸素を多く必要とするスポーツに有利なのだ。

今回のオリンピックでも、マラソン出場を見合わせた男子の世界記録保持者のハイレ・ゲブレシラシエは喘息持ち。女子マラソンの世界記録保持者、ポーラ・ラドクリフも喘息持ち。昔、ジャッキー・ジョイナー・カーシーのトレーニング中の写真で、着ているタンクトップの肩の部分に喘息発作を抑えるインヘラー(吸入器)をくくりつけていたのを、よく覚えている。彼女も喘息持ちだった。

喘息発作が起きるとそれはもう、生きているのがイヤになるくらい、つらい。でも発作が起きてなければなんでもできる。私も登山の計画を立てていて、その直前に発作を起こしたことがあるが、登山の前日に病院でステロイドで発作を抑えて、次の日は元気に登山へ出かけた経験あり。そのときはまったく問題なかった。

喘息持ちにとって、いちばんやっかいだと思うのが、発作が起きるのではないかという恐怖。何かに熱中しているときは喘息のことを忘れていて、発作も起こらないものなのだ。だが、なにか気になることがあって、あー、発作が起きたらどうしよう、と心の中で思い始めると、やばい。そんな気持ちになると、本当に発作が起きるケースもある。

今回の北京オリンピックの大気汚染の問題は、喘息持ちのアスリートにとっては致命的ともいえる。その大気の汚れ具合が喘息を引き起こすほどじゃないとしても、空気が悪くて発作が起きるんじゃないか、と選手が心配に思ってしまうだけで、体に影響がある。アレルギー体質とはそういうもの。前述したジョイナーが常にウェアにくくりつけているインヘラーも、一種の精神安定剤なのだと思う。どんなときでもすぐに薬を吸入できる、という安心感が必要なのだ。練習中とはいえ、陸上競技のウェアにインヘラーをくくりつけるのは、ほんとは邪魔なはず。

現在、マラソンの世界記録保持者が、男女とも喘息持ちであるように、金メダルを取るような選手の中にはけっこう喘息持ちがいたりする。たしかに、北京オリンピックも同じ場所で同じ条件で行われるから、問題はない。問題はないのだが、やっぱりトップアスリートの不参加表明を見たりすると、寂しい感じがする。
リカルド・リッコがドーピングでツール・ド・フランス失格。いや、すでに、今大会中に2人もドーピングによる失格者がいたのだが、今回はリッコということで、メディアも大々的に取り上げている。ファンとしては、また? なんで? 毎年毎年、有力選手がドーピング問題でレースから去っていくことに、いやレースだけでなくスポーツ界から去っていくことに、すごく悲しい気持ちになっている。

リッコは、ドーピング検査で、持久力向上効果のあるエリスロポエチン(epo)の陽性反応を示したため、失格。エリスロポエチンは酸素を運ぶ赤血球を増加させる薬品。酸素を多く血液中に運ぶことにより、疲労の原因となる乳酸濃度を抑えるため、持久力向上を図ることができる。エリスロポエチン摂取をドーピング検査で特定することが難しかったため、近年、持久力が必要とされるスポーツにおいて、ドーピングの定番だった薬品。

なぜ、スポーツでドーピングはダメなのか。スポーツは人間の限界に挑戦するものだから、みんなでドーピングして競えばいいじゃないか、ということを学生時代に友人から言われたことがある。私は、それは違う、と即答できた。スポーツはある条件の下で勝敗、優劣を競うものだが、命を賭けてはいけないのだ。ドーピングは命を削るものだ。オリンピックの起源といわれる、古代ギリシャにおけるオリンピアの競技会。当時は都市国家間の争いが絶えない時代だったが、4年に1度、武器を捨てて、命を賭けてしまう戦争ではなく裸でぶつかり合い勝敗を決めようと申し合わせた。命を賭けずに決着をつける、これがスポーツの精神だと思う。スポーツは命を賭けてはいけないのだ。

モスクワ五輪競泳で3つの金メダルを獲得した、東ドイツの女子水泳選手、バーバラ・クラウゼは、後に奇形児を産んだ。当時の東ドイツチームは、選手には知らせず筋肉増強剤を与えていた。クラウゼ以外にも奇形児を産んだ水泳選手がいたようで、通常では考えられない確率で奇形児が産まれており、ドーピングの影響とされている。またステロイドなどの筋肉増強剤は精神面への悪影響もよく知られるところだ。プロレスなどの格闘技系で若くして亡くなる例は、どうしてもドーピングを連想してしまう。

もちろん、なかには人体に悪影響のない薬品もあるかもしれない。実際、エリスロポエチンは腎性貧血に使われる薬品で、副作用は特に問題ないとされている。ただし、スポーツはルールという条件の下で競われるもの。人体に悪影響がない薬品の使用でもそれを認めてしまっては、公正な競争を損ね、薬の乱用につながってしまう。厳格に対応しないといけないことだと、私は思う。

現在では、ドーピングに対する制裁は非常に厳しいもので、ドーピングをするということは選手生命をおびやかす大きなリスクを抱えることになる。それはみんな、すごいわかっているはず。それなのに、ツールで毎年、ドーピング違反選手が現れるのはなぜなのか。勝利によって歴史に名を残すという名誉なのか。勝利とは、名誉とは、選手にとって命よりも重要なものなのだろうか。私はスポーツが好きで、選手と共感して感動を味わっているつもりだが、勝利と名誉の味というのは、選手本人にとってはそれほど計り知れない、大きなものなのだろうか。
スポーツ好きな人間なら誰でも知っているナイキ(Nike)の名前と、有名なスウッシュ(Swoosh)のロゴ。ナイキの名前の由来はギリシャ神話の勝利の女神「ニケ(Nike)」であり、そのロゴはフランスのルーブル美術館で見ることができる「ニケ」の女神像の翼の形からインスパイアされた、とのこと。

ルーブル美術館の「ニケ」
http://tzmer.blogzine.jp/photos/paris/img_0505.JPG

ナイキは元々はシューズメーカーだったが、現在はシューズだけでなく、ありとあらゆるスポーツマテリアルを製造する巨大メーカーになった。ここまでナイキが大きくなったのは、まず最初にスポーツに必要な性能・機能を追求したからだと思う。20年くらい前、後藤新弥氏のコラムで、100m走でシューズを履き比べた話しを読んだ記憶がある。ナイキのシューズを履くと、ほかのメーカーのシューズより1秒も速く100mを走れる!と言っていた。軽さ、履き心地、レスポンス、すべてが群を抜いていた、らしい。多分、現在では、ほかのメーカーも技術革新を重ねて、シューズの性能も20年前ほどの差はないだろう。

性能的なアドバンテージがなくなった今でも、ナイキの製品とナイキブランドのイメージは、多くの人を魅了している。それはその後のナイキの戦略による。ナイキは一部のプロや競技者だけではなく、大勢の一般消費者をターゲットにした。ブランドイメージは“スポーツ用品”ではなくきちんとした性能を備えた“スポーティ・ファッション”という位置づけだ。

そのスポーティ・ファッションのイメージを伝える、広告塔となる契約アスリートの選び方が徹底している。ナンバー1アスリートはみんなナイキを使っている、ということを狙っている。驚いた記憶があるのは、サッカーのブラジル代表のウェア。私が子どものころの記憶では、カナリア軍団はアンブロの襟のついたウェアだった。スカッとしたナイキのウェアに身を包んだブラジル代表は、私の目にはちょっと意外だった。

よく知られているように、ナイキの発展はまずバスケットボールのマイケル・ジョーダンとの契約でブレイクし、次にテニス界のジョン・マッケンローで多くのファンに強い印象を与え、そしてゴルフのスーパースター、タイガー・ウッズとの契約で不動のものに。世界一になるであろう選手を見初め、育ててきた勝利の女神、それがナイキ。いまや、多くのアスリートがナイキから声をかけてもらうのを望んでいるのでは。

見る側のファンもそういう目で見る。あー、この選手、ナイキと契約しているんだー、スーパースターなんだー、と。レブロン・ジェームズ、ビンス・カーター、ロジャー・フェデラー、サッカー・ブラジル代表、などなど。みんな、胸に、足に、女神の翼をつけている。
北の湖理事長は記者会見で、今、相撲界には改革が必要なのでは?という質問に、
「改革? 改革って何をですか?」
とのたまった。

伝統を守る、というのは変化しない、ということではない。変化を怖れず、その時代時代にマッチした在り方を模索して、社会に受け入れられるように柔軟に変貌するのが、伝統を守っていくことだ。そうでなければ、長い年月を生き延びることはできないではないか。

実際、大相撲だって100年前とは違うでしょう。昔は冷暖房完備の体育館ではやってなかったでしょうねー。土俵には必ずあった屋根を支える柱も、大相撲ではふさになり、屋根は天井からの吊り下げタイプになった。これは力士の激突事故を防ぐ処置だったのではないか。相撲はいくつもの改革を重ねて伝統を守ってきた。変化してきたからこそ、長い年月、支持されて生き残ってきた。

大相撲は改革に重ねる改革の上に、今のポジションを確立してきたわけだから、北の湖理事長の発言は乱暴すぎ。「今は改革の時期ではない」くらいがまともだと思う。

でも、素人の私がちょっと考えただけで、すぐにでも改革すべしは、いくらでもある。

まず、大相撲開催の縮小。力士はどんどん強くなって、勝つ方法の研究にいとまがない。体も頭も進化している。そのエネルギーのぶつかり合いは、どんどん激しく大きくなっているはず。実際、怪我が多い。休場は大相撲に対する興味を非常にそいでしまう。もちろん怪我は各力士の精進にもよるとは思うが、まずは多くなりすぎた興行を減らして、練習に集中できる環境を作るべき。地方巡業はかけがえないと思う。年に6回もある本場所は減らすべき。1年で4日に1回、本場所が行われている。これは多いと感じないか? 練習に練習を重ねて、力を溜めて溜めて、数少ない本場所でぶつかり合って優劣を競う。負けたら悔しくて涙を流す力士がいてもいい。こういうの観たい。

2つめは本場所開催の時間帯。昼間から始まって午後6時に終わるという現状は変えなくていい? 多くの人が働いていて、なかなか観に行けない。会社帰りに観に行けるようになったら、私は行くなー。まず、欠かさずテレビ中継は観る。でもホークスの試合中継のほうが優先されるか。私の場合は。

これはまだ具体的にどうすればいいか私も考えがまとまってないが、相撲の訴求力の問題。相撲がなんで認められるかというと、やっぱり世界一強い格闘技だから、なのではないか。パワーとサイズは圧倒的。スタミナがちょいとあやしいが、打撃にはびくともしない。相手を瞬殺である。こういう魅力がなければ、まず相撲を目指す子どもがいないでしょう。優良な力士を育てるために、こういう訴求力は大切。で、現状、大相撲はすごい閉鎖的なところで成り立っている。外国力士は部屋に1人だけ、というよくわからん規則からしてナンセンス。あと、やっぱり他の格闘技とは違うなー、さすがだなー、という演出は必要。他流試合じゃなくて、何かないか。

ほんとは、心技体、と言われるように、相撲に強い人は人間としても強くてみんなの憧れになるような人物である。そのことが訴求力でもあったのだが、朝青龍は違う感じ。彼はカッコいいし、もし彼が他の格闘技でやることになったら、私も大喜びで応援する。でも相撲で強い人というのは、朝青龍みたいなのじゃない。私の中では千代の富士。相撲の訴求力とは、人間の限界を超えたような圧倒的な存在、にあるのかもしれない。でも朝青龍は単に強い人間、って感じ。

キムヨナ

2007年3月25日 スポーツ
土曜日はいろんなスポーツがあった。
プロ野球はパリーグ開幕。フィギュアスケート世界選手権。亀田興毅の試合。大相撲は朝青龍と白鵬の取り組み。どうでもいい日本対ペルー。

フィギュアスケート、キムヨナ、やっぱりフリーはノーミス演技ならなかったー。残念。美しさ、技の正確さ、魅了する演技、すべてが飛び抜けている選手なのに。腰痛かスタミナか。今回はダメだったけど、キムヨナにもいつか世界チャンピオンになってほしい。こんな美しいアスリートはかつていなかった。すんばらしいフィギュアスケートの演技を見せてくれる。久しぶりになんつーか、見る価値のあるフィギュアスケート、賞賛に値する選手。フィギュアスケートは男子も女子もちょいと停滞気味だったし。それだけ成熟してきた競技ともいえるけど。キムヨナはやっと停滞を破って次世代のフィギュアスケートを見せてくれそう。

ほんでも今回は安藤美姫に泣いちゃった。正直、彼女は終わったと思っていたのに。すごいなー。びっくり。私も嬉しく思っちゃった。荒川静香と安藤美姫の友情にも涙。確か「しーちゃんが勝ったから嬉しい」って試合後のインタビューに安藤美姫が答えていたのは、2004年の世界選手権だったんじゃないかなー。あの頃は美姫、可愛くて期待していたのに、成長しすぎちゃったね。あーでもでも演技中の荒川静香とのアイコンタクトとか、いろいろ二人の話を聞くと、女の子同士っていいなーって思う。いやほんとに、女の子って砂糖菓子やそのほか、綺麗で素敵なものでできていると思う。

「エイリアス」のシーズン4が楽しみ。4月から始まる。
スポーツの世界のスーパースターとは。みんなの夢、期待を必ずかなえてくれる人。MJとかね。松井もスーパースターになっちった! ヤンキーススタジアムでの満塁ホームランは鳥肌が立った。あの場面、バーニーが敬遠されて満塁、次の松井にはとにかく最低打点は求められる場面。ふつーの選手、スターくらいなら、犠牲フライかヒットでOK。こういうときにファンが夢見るのは、走者一掃満塁ホームラン♪ で、その夢をきっちりかなえてくれた松井。スーパースターだー♪ 

和田が勝利♪ 西武に勝つと、うれぴいね♪
ダイエーが今シーズン初勝利。おまけに完封!
田之上、やったじゃん! 詳しくは知らないので、
これからスポーツニュースは全部見るのだ!

WRCカタルーニャで、シトロエンクサラT4に乗る
ブガルスキーが4位。多分このままフィニッシュじゃないかな。
一昨年はブガルスキーがカタルーニャで優勝、次の
コルスでピュラスと1‐2フィニッシュ。シトロエンは毎年
このターマックステージで速いけど、今年これほどやるとは
意外だった。一時はブガルスキーとピュラスで1−2。
一昨年はキットカーの軽量をいかして優勝したわけだけど、
これからもシトロエン、WRCで期待できそう。楽しみ。

ピチカート・ファイヴが3月31日で解散。ふーん。3月31日の
ON AIRイーストでのオールナイト、行きたいな〜。昔の曲も
やるかなー。私も昔はピチカート・マニアだったけど、今は
いつまでやってるんだろう、って思っていた。小西にしたって
ピチカートよりもハバナエキゾチカとやっているときの方が、
カッコよかったし。野宮マキ、かわいいけど、ロンドンパリの
ころの方が…。

東儀秀樹の新譜を雑誌で取り上げた。音を聴く前に原稿書いて
もた(笑)。まー、旬だし、人気あるし、注目浴びているから
ちょうどいいか、って。でもイマイチなんだよなー。前に彼の
ライブ行ったときも思ったけど、古来の雅楽を演る東儀さんは
すばらしいのだが、ピアノやシンセサイザーをフィーチャーする
彼の音楽は最悪。私は彼のシチリキやショウの音は、いわゆる
ドレミの西洋音階とはマッチしないと思っている。ライブでも
古来の曲はとっても気持ちがよかったけど、東儀さんのオリジナル
はしらけた。もちろん彼自身は雅楽から始まって、いろいろ模索して、
彼の音楽を広げようと創意しているわけで、それは間違ってない
と思う。でも今の彼の音楽は、海外の外国人が見た間違った
日本の姿でしかないような気がする。例えば昔からある日本人と
いうステレオタイプ。チョンマゲとかそういうの、映画「マトリクス」でも
相変わらずふざけた感じで日本っぽいイメージが出てきたけど、
東儀秀樹の音楽ってあれと共通するものを感じる。実際、
東儀秀樹の音楽は、外国人にバカ受け。何十年も前から、
赤坂とかの大使館あたりでライブをすると、めっちゃ人を集めて
いた。でも、日本人は今の彼の音楽を受け入れていいのかな〜。
私は受け入れられない。
いつも思う。パラリンピックにしないで、オリンピックに
障害者のための種目を増やした方がいいと思う。
その方がノーマライゼーションの理念にかなっている。
と私は思う。

車椅子のマラソンとか、そういう種目において、健常者と
いっしょに同じルール、同じ枠で闘ってもいいんじゃない
かなー。身体的にハンデがあるなら、そのハンデが
なくなるようなルールでスポーツができるんじゃないか
なって思う。スポーツってそういうもんじゃないか。

腕だけで泳ぐ水泳選手や車椅子の選手を見ていると、
こいつらすごすぎ、世界一の選手だといつも思う。
世界一なら、オリンピック出て当たり前だと思う。

仕事が一段落。発売までまだ油断できないけど。
でも来週くらいはゆっくりしたいなー。

ダイエーが優勝して、私があまり喜んでいないと
周囲では思っているみたい。優勝のとき祝杯をあげる
わけでもなく、日本シリーズのチケットに血眼に
なるわけでもなく。でも、私はとってもうれしいの。
誰よりも喜んでいると思う。誰よりもこの優勝を
かみ締めていると思う。

もう10年近く前にドラフトで入団した若田部が、
やっと今年エースとして日本シリーズの開幕投手と
なった。長かった。彼はもっと早く花開くと思っていた。
今までよくくさらずにがんばったとも思う。

さて、昔、私が大好きだったけど、今はダイエーに
いない選手たちは、このV2をどのように眺めているの
だろうか。例えば、村田、佐々木、権藤監督…。
あー、最近こんなことばっか考えるなー。
F?グランプリで、とうとうシューマッハがセナの
優勝回数と並んだらしい。彼はレース後のインタビューで
泣き出した。なぜだろう。彼も「聞かないでくれ」
と。
質問を打ち切った。

やはりセナの存在は今でも偉大だろう。彼はそれを
今越えようとしている。誰も今まで辿り着いたことの
ない領域に足を踏み込もうとしている。私はテレビで
彼を見ながら、あの涙はうれしい感激の涙ではなく、
なにか畏敬の念というか、未知の世界への畏怖というか、
そういうものを感じた。

しか〜し、なんで最近のF?はこんなにつまらんのかね(笑)。
昔、あんなにハマったのがうそみたい。ちぇ。

でもプロ野球は最高! ダイエー最高! 8連勝。
今日の試合の序盤、さすがに負けを覚悟した。松坂が
がんばっていた。4回までに7奪三振。コントロールは
乱れていたが、気合は入っていた。

5回のダイエーの攻撃。西武松井のエラーが…。あの
エラーさえなければ、ダブルプレーで攻撃が終わり、
西武の5失点もなかったはず。まー、スポーツに
はずもなにもないけど。

しかし、松井はエラーしすぎだ。多分このエラーで
今シーズン17個目のエラー。パリーグでダントツの
エラーの数。どうしたんだろね。これでダイエーは
マジック13。ほぼ優勝を手中にした!と言っておこう。
ダイエー、リピート達成! うん! 福岡に試合
観に行くべ〜♪

懸案事項だった、新しいスヌーピーの弁当箱をゲット。
ケイコのお茶碗も割っちゃっていたので、新しいスヌーピー
茶碗もゲット。よっしゃ!

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