半年ほど、WRCから目を離していたら、いろいろニュースがあった。WRC情報はなかなか日本語にならないので、ざっと主なところをメモしておく。

2012年シーズンのワークス参加
○シトロエン
　ワークス2台、カスタマー2台。ワークスドライバーはセバスチャン・ロウブとミッコ・ヒルボネン。
○フォード
　ワークス2台、カスタマー7台。ワークスドライバーはヤリ=マティ・ラトバラとペター・ソルベルグ。カスタマーチームにフランソワ・デルクールが。
○ミニ
　ワークス2台、カスタマー2台。ワークスドライバーはダニエル・ソルドとピエール・カンパーナ。

セバスチャン・オジェがS2000カテゴリにシュコダ・ファビアで参戦。2013年からフォルクスワーゲン・ポロに乗るオジェは、今シーズンはVW傘下のシュコダ所属ということか。

多分、2012シーズンもシトロエンが断然速いだろう。コンストラクターズタイトルとロウブのドライバーチャンピオンは間違いないところ。フォードではラトバラよりもソルベルグのほうがいい成績を残すのではないか。

セバスチャン・ロウブとシトロエンの契約は2013年まで。ロウブは引退しちゃうかも？　他のカテゴリー参戦もあるか？

今日のラリージャパンで、ローブがWRCのドライバーズチャンピオン5連覇を決めた。ファンの1人として、嬉しい。ラリー史上、最高最強のドライバーであることは、誰も異論がないところだろう。来シーズンはすべてのラリーで勝って、完全優勝してほしい。彼の実力なら、それくらいできるはずだから。

しかし、昔からラリーを観ているオールドファンにとっては、いまのWRCはもの足りないだろう。各ラリーのキャラクタが薄まって、どのレースも同じようなステージ。ターマックスペシャリスト、グラベルスペシャリストの活躍の場がない。メーカーもスポット参戦できないので、ファンとしては心ときめかない。もっと多くのマシンが争うWRCを観たいものだ。1987年、ハンヌ・ミッコラの巨大なアウディ200がサファリラリーを優勝したときは、すごい痛快で気持ちよかった。

正直、いまのWRCはコンペティティブとはいえない。ローブが強すぎるというよりも、ほかが弱すぎる。参加ワークスも寂しいかぎり。WRCの歴史が途切れることがないことを祈っている。このままだと、ほんとになくなっちゃうかも？と、ファンの1人として危惧している。

日本でもWRCが始まって、はや数年。WRCファンとしては絶対生で観なくちゃ！なのだが、北海道・帯広？　めんどいなー、というのが私の正直なところ。だからラリー・ジャパンは伊豆でやって欲しい（笑）。

海岸沿いのアップダウンの多い狭いクネクネ道、半島中央を走るハイスピードなワインディングロード、そこをWRカーが走ることを想像するだけで楽しい。スーパーSSはどこに設定するかなー。裾野のほうの演習場、借りれないかなー。

WRCが開催されるには、そこに既存のラリーイベントがあって、それが昇格するという形が必要だし、交通規制の問題、ヘリコプター飛行の問題、住民の生活の問題、かぎりなく可能性は低い感じ。ほんでもツール・ド・コルスとか見ると、伊豆でもできるんじゃん！と思ってしまう。週末、伊豆半島を住民と関係者以外シャットアウト。観客はフェリーなど船便で輸送。できねーかなー。

ラリーよりも、お台場でF?のほうが現実味がある。F?ならサーキットという限定された狭い場所を確保すればいい。交通規制、住民生活の問題もラリーよりはかなりハードルが低いはず。F?は政治的な理由が大きいと思う。ホンダは鈴鹿でやりたいし、トヨタは富士でやりたい。東京都がどこまで頑張れるか、かな。集客、注目度なら東京・お台場グランプリが一番だと思うが。

WRCラリージャパンでセバスチャン・ロウブが優勝！　これでカルロス・サインツのWRC優勝回数を抜いて、歴代トップ。

日本でシトロエンが勝ったのがとても嬉しい！　それもノンワークスチームだから、最高！　シトロエンはラリージャパンのようなサーフェイスは苦手かと思っていたけど、さすがロウブ、といったところか。ずっとシトロエンを応援してきたんだけど、おかげでロウブという素晴らしいドライバーのファンになれて、とても幸せ♪　ブガルスキーもよかったけど、ロウブはターマックだけでなくオールラウンドなドライバーに成長したのが大きい。WRCの歴史の中で、どんなサーフェイスにも対応できたドライバーは思い当たらない。ロウブ、凄すぎ。

あとはもうちょっとWRCに参加するワークスメーカーが増えると楽しいと思う。今シーズンはフォードとスバルだけだし。来シーズン、シトロエンは帰ってくるけど、あとはどうか。ビッグネームが参入の噂もあるけど。アウディだといいな。