サーブ・アンド・ボレーの消滅
2008年7月13日 テニス先週の日曜日に決勝だったウィンブルドン選手権。生中継は、ナダルが2セットアップの場面で雨天中断、ナダルがウィンブルドン初優勝かー、と思いつつ、寝た。予想通り、ナダルが勝っていたが、内容はフルセットで5時間近い熱戦だった。今日、NHKのダイジェストを観て、びっくりした。フェデラーもすごいなー。
2セットダウンから、持ち前のビッグサーブを武器に2セット連取。この勢いならフェデラーの6連覇?というところなのだが、最後のセット、13ゲームめのナダルのブレイクがすごかった。よく言われるが、最後はほんとに気持ちの問題。どちらの“勝ちたい!”という気持ちが強いか。ナダルの勝利への執念のほうが、少しだけ上回って初優勝。
久しぶりにちらちらウィンブルドンを観ていたのだが、サーブ・アンド・ボレーをみんなしない?! あれ? ウィンブルドンといえばサーブ・アンド・ボレーじゃないの?と驚いた。サービスは相変わらず強烈だし、ボレーは武器になるんじゃないのか。それともパッシングの技術が上がって、リスクが増えたのか。ラケットのハイテク化をコメントしている人もいるが、それによって何がどうなったのかなー。
4時間48分という試合時間は、ウィンブルドン決勝の記録だそうだ。歴史に残る熱戦。この試合時間の長さもサーブ・アンド・ボレーのスタイルの衰退を示唆していると思う。この決勝戦は、最後のほうはもうボールが見えないくらいの暗闇が迫っていたらしい。実況のアナウンサーが言っていた。ただ、これももう今年限り。来年からはセンターコートに照明設備が完備されるとのこと。これも時代の流れか。
私の中でも今回のウィンブルドンは印象深い。1992年のアガシ初優勝、2001年のイワニセビッチの初優勝、それに続くくらい感動した。初優勝はいいね。
2セットダウンから、持ち前のビッグサーブを武器に2セット連取。この勢いならフェデラーの6連覇?というところなのだが、最後のセット、13ゲームめのナダルのブレイクがすごかった。よく言われるが、最後はほんとに気持ちの問題。どちらの“勝ちたい!”という気持ちが強いか。ナダルの勝利への執念のほうが、少しだけ上回って初優勝。
久しぶりにちらちらウィンブルドンを観ていたのだが、サーブ・アンド・ボレーをみんなしない?! あれ? ウィンブルドンといえばサーブ・アンド・ボレーじゃないの?と驚いた。サービスは相変わらず強烈だし、ボレーは武器になるんじゃないのか。それともパッシングの技術が上がって、リスクが増えたのか。ラケットのハイテク化をコメントしている人もいるが、それによって何がどうなったのかなー。
4時間48分という試合時間は、ウィンブルドン決勝の記録だそうだ。歴史に残る熱戦。この試合時間の長さもサーブ・アンド・ボレーのスタイルの衰退を示唆していると思う。この決勝戦は、最後のほうはもうボールが見えないくらいの暗闇が迫っていたらしい。実況のアナウンサーが言っていた。ただ、これももう今年限り。来年からはセンターコートに照明設備が完備されるとのこと。これも時代の流れか。
私の中でも今回のウィンブルドンは印象深い。1992年のアガシ初優勝、2001年のイワニセビッチの初優勝、それに続くくらい感動した。初優勝はいいね。
テニスは久しく観ていなかったが、ウインブルドンの女子決勝、ウイリアムズ姉妹対決をテレビで観た。ラグビーやバレーボールなど、ルール変更でどんどん見た目も内容も変わっていくスポーツが多い中で、テニスはしばらく観てなくても同じスタイルで、ちょっと安心な感じ。
それでも、おっ、と思ったのは、チャレンジが採用されていたこと。インスタント・リプレイというビデオ判定制度が導入されているNFLでは、けっこう以前から取り入れられているルール。主審の判定に対して異議がある場合に、審判にビデオ映像による判定の再確認を要求するルールである。テニスでもチャレンジを取り入れたのかー、ということは、レットの「ピーッ」というセンサーだけでなく、ビデオ判定制度も確立されたのね、と思った。しかし、テレビに映し出されるボールの着地ポイントとラインのCG映像は、なんかウソくさくて、ほんとなの?とツッコミを入れたくなる。なんか、機械の言いなりになってない?
スポーツにビデオ判定制度やセンサーシステムを導入することは、賛否両論だろう。機械もエラーを起こすと思う。絶対的に信頼できるとは言いがたい。そしたら人間の審判に判断をまかせるほうが納得いく、という考えもよくわかる。機械の間違いには我慢ならないけど、人間の間違いは許せる、というのは、私もそう感じる。
それでも、ルールという公平な枠組みの中で勝負を争うスポーツにおいて、何よりもこの公平な環境というのが大事だということを鑑みると、あまりにも気まぐれな野球やサッカーの審判だけに判断を預けるのは、もう考え時なんじゃないかと、私は思う。
NFLの場合は、ビデオ判定はあくまでも補助的な性質である。NFLにおいてはどんなものより審判の判断が最優先され、微妙な判断が必要とされる場合、審判がルールだ、というくらいの権限が実際に与えられ、選手やコーチもそれをリスペクトしている。人間の目や判断の間違いを、機械の緻密さで補う、という方法はありだと思う。最後には審判が判断したのだ、というスタンスであれば、みんなが納得できる。
野球の場合、ストライクとボールをセンサーで判断できないかと思う。野球のストライクゾーンは審判によってあまりにも違いすぎ。同じ試合の中でも、判定にバラつきがあったり。とても公平な環境とは言いがたい。現在は、それは審判という人間がすることだから、ということで妥協されているような気がする。現代のセンサーやコンピュータの技術からすれば、ストライクゾーンを正確に判定するシステムはできそうなものだ。多分、日本のプロ野球もメジャーリーグも、保守的なんだろうなー。
ただ、野球の場合、正確なストライク判定システムができたら、スタイルは劇的に変化するだろう。まず、ピッチャーにとても不利になると思われる。ルール上ではベース上を横切るボールをストライクなのだが、けっこうベースから外れていてもストライクとなることが多い。現代の野球はストライクゾーンが広い。それで今のバランスなのだから、ストライクゾーンが本来のシビアなものになると、ピッチャーは今までストライクと言われたボールがボールと言われ、バッターは難しいボールは見逃して、より絞って打つことができる。もっと点がバカスカ入っちゃうスポーツになっちゃうかも。
それでも個人的には、機械・センサーによるストライク判定システム導入を望む。それが選手にとって今よりも公平な環境になるはずだから。このシステム導入により、一時的な違和感や混乱はあるだろう。でも、野球選手はそれにアジャストし、ピッチャーはもっとコントロールに磨きをかけたり、もっと打ちにくい変化球をあみだすかも。野球が進化する機会になると思う。
いよいよ、夏のお楽しみ、ツール・ド・フランス! やっぱりジロより、盛り上がるんだよなー。まだまだ本物とは思われてない感のあるコンタドールだが、このツールで優勝するようなことになれば、まさしくコンタドールの時代到来。
それでも、おっ、と思ったのは、チャレンジが採用されていたこと。インスタント・リプレイというビデオ判定制度が導入されているNFLでは、けっこう以前から取り入れられているルール。主審の判定に対して異議がある場合に、審判にビデオ映像による判定の再確認を要求するルールである。テニスでもチャレンジを取り入れたのかー、ということは、レットの「ピーッ」というセンサーだけでなく、ビデオ判定制度も確立されたのね、と思った。しかし、テレビに映し出されるボールの着地ポイントとラインのCG映像は、なんかウソくさくて、ほんとなの?とツッコミを入れたくなる。なんか、機械の言いなりになってない?
スポーツにビデオ判定制度やセンサーシステムを導入することは、賛否両論だろう。機械もエラーを起こすと思う。絶対的に信頼できるとは言いがたい。そしたら人間の審判に判断をまかせるほうが納得いく、という考えもよくわかる。機械の間違いには我慢ならないけど、人間の間違いは許せる、というのは、私もそう感じる。
それでも、ルールという公平な枠組みの中で勝負を争うスポーツにおいて、何よりもこの公平な環境というのが大事だということを鑑みると、あまりにも気まぐれな野球やサッカーの審判だけに判断を預けるのは、もう考え時なんじゃないかと、私は思う。
NFLの場合は、ビデオ判定はあくまでも補助的な性質である。NFLにおいてはどんなものより審判の判断が最優先され、微妙な判断が必要とされる場合、審判がルールだ、というくらいの権限が実際に与えられ、選手やコーチもそれをリスペクトしている。人間の目や判断の間違いを、機械の緻密さで補う、という方法はありだと思う。最後には審判が判断したのだ、というスタンスであれば、みんなが納得できる。
野球の場合、ストライクとボールをセンサーで判断できないかと思う。野球のストライクゾーンは審判によってあまりにも違いすぎ。同じ試合の中でも、判定にバラつきがあったり。とても公平な環境とは言いがたい。現在は、それは審判という人間がすることだから、ということで妥協されているような気がする。現代のセンサーやコンピュータの技術からすれば、ストライクゾーンを正確に判定するシステムはできそうなものだ。多分、日本のプロ野球もメジャーリーグも、保守的なんだろうなー。
ただ、野球の場合、正確なストライク判定システムができたら、スタイルは劇的に変化するだろう。まず、ピッチャーにとても不利になると思われる。ルール上ではベース上を横切るボールをストライクなのだが、けっこうベースから外れていてもストライクとなることが多い。現代の野球はストライクゾーンが広い。それで今のバランスなのだから、ストライクゾーンが本来のシビアなものになると、ピッチャーは今までストライクと言われたボールがボールと言われ、バッターは難しいボールは見逃して、より絞って打つことができる。もっと点がバカスカ入っちゃうスポーツになっちゃうかも。
それでも個人的には、機械・センサーによるストライク判定システム導入を望む。それが選手にとって今よりも公平な環境になるはずだから。このシステム導入により、一時的な違和感や混乱はあるだろう。でも、野球選手はそれにアジャストし、ピッチャーはもっとコントロールに磨きをかけたり、もっと打ちにくい変化球をあみだすかも。野球が進化する機会になると思う。
いよいよ、夏のお楽しみ、ツール・ド・フランス! やっぱりジロより、盛り上がるんだよなー。まだまだ本物とは思われてない感のあるコンタドールだが、このツールで優勝するようなことになれば、まさしくコンタドールの時代到来。
ウインブルドンテニス、男子決勝。こんなに感激したのは久しぶり。この気持ち、忘れないうちに日記に書かなくては…。
92年のアガシVSイバニセビッチは今でも録画ビデオをちゃんと持っている。あのときはアガシ命。ビッグサーバー・イバニセビッチとの決勝戦で、前評判はアガシ不利。私もアガシがウインブルドンで勝つとは思ってなかった。
あのときはアガシ22歳、イバニセビッチ20歳。若かったなー。アガシは長髪で。でもあのときはちゃんと白いウェアを着ていた。あのときの2人がまだテニス界のトップでプレーしてるんだから、すごい。ほんとに久しぶりにウインブルドンが楽しかった。
そうだそうだ。サンプラスがここんとこずっと勝ってたから、ウインブルドンが面白くなかったんだ。彼のプレーはほんとに面白くない。ラフターもおもろくない。エドバーグも最低。彼らは人間じゃなくてマシンがテニスをしているよう。プロじゃないねー。
今年のイバニセビッチはワイルドカードでウインブルドン出場。ワイルドカードでウインブルドンを優勝は史上初めて。これは主催者側にとってもうれしいことだったのでは?
イバニセビッチのサービスはほんとに気持ちいい。それでもここぞというときは、ファーストが入らなくてダブルフォルトも多い。でも今回はそれも克服した。なんかよくわかんないけど、今日、イバニセビッチのテニスを見て涙を流したことを覚えておこう。
今日の試合で、イバニセビッチは何度もコート上で神に祈った。何度も何度も。一流のスポーツ選手ってみんな神に祈る。そして感謝する。神に祈るなんて弱い人間がすること、私は無神論者だし、神なんてナンセンス、というバカでキチガイな日本人がよくいる。彼ら、彼女らはぬるま湯の中でだらだらと生きているんだな、ってほんとに思う。自分の力の限りを尽くすということがない。自分の力を出し切って、そして神に祈るということがわからない、かわいそうな人たち。日本にはそういう人間が多すぎ。スポーツの世界でトップになる人、そして学問の世界で極めた人は、みんな神の存在を否定できないと言う。せいいっぱい生きない人には、神は見えないのよね。まー、それはそれで幸せなのかも…。
イバニセビッチがマッチポイントを制して、コートに横たわって喜びを表現したとき、9年前のアガシの姿がだぶった。
92年のアガシVSイバニセビッチは今でも録画ビデオをちゃんと持っている。あのときはアガシ命。ビッグサーバー・イバニセビッチとの決勝戦で、前評判はアガシ不利。私もアガシがウインブルドンで勝つとは思ってなかった。
あのときはアガシ22歳、イバニセビッチ20歳。若かったなー。アガシは長髪で。でもあのときはちゃんと白いウェアを着ていた。あのときの2人がまだテニス界のトップでプレーしてるんだから、すごい。ほんとに久しぶりにウインブルドンが楽しかった。
そうだそうだ。サンプラスがここんとこずっと勝ってたから、ウインブルドンが面白くなかったんだ。彼のプレーはほんとに面白くない。ラフターもおもろくない。エドバーグも最低。彼らは人間じゃなくてマシンがテニスをしているよう。プロじゃないねー。
今年のイバニセビッチはワイルドカードでウインブルドン出場。ワイルドカードでウインブルドンを優勝は史上初めて。これは主催者側にとってもうれしいことだったのでは?
イバニセビッチのサービスはほんとに気持ちいい。それでもここぞというときは、ファーストが入らなくてダブルフォルトも多い。でも今回はそれも克服した。なんかよくわかんないけど、今日、イバニセビッチのテニスを見て涙を流したことを覚えておこう。
今日の試合で、イバニセビッチは何度もコート上で神に祈った。何度も何度も。一流のスポーツ選手ってみんな神に祈る。そして感謝する。神に祈るなんて弱い人間がすること、私は無神論者だし、神なんてナンセンス、というバカでキチガイな日本人がよくいる。彼ら、彼女らはぬるま湯の中でだらだらと生きているんだな、ってほんとに思う。自分の力の限りを尽くすということがない。自分の力を出し切って、そして神に祈るということがわからない、かわいそうな人たち。日本にはそういう人間が多すぎ。スポーツの世界でトップになる人、そして学問の世界で極めた人は、みんな神の存在を否定できないと言う。せいいっぱい生きない人には、神は見えないのよね。まー、それはそれで幸せなのかも…。
イバニセビッチがマッチポイントを制して、コートに横たわって喜びを表現したとき、9年前のアガシの姿がだぶった。