ここ10年ほど、テクノファンと話していて、いやあれは四つ打ちでしょ、ハウスじゃん、という「あれは違う」コメントをしばしば聞くことがあり、テクノだハウスだ関係なく、屈託のない私はえ? ダメなの?と凹んだりするシーンがあった。

テクノとハウスの違い。一般には打ち込み系でシンセ音楽ならなんでもテクノとくくられている向きもあり、別にそれはそれでいい。ほんでも音楽ファンとしては、言葉があるからには違いを定義したいな、などと思って考えてみた。

どこかで見かけたのがテクノとは「Free Mind」という意見で、私もこれに大賛成。私がテクノと感じる音楽には実験的なアプローチがあり、何かエポックメイキングな提案があることに、ある時気がついた。

それに対してハウスをなんと言えばいいか。私は今のところ「Common Sense」かなぁと。ちょっと固い言い方で気に入ってないけど、暫定で。ハウスはポピュラーで多くの人たちに自然と愛される、わかりやすいサウンドトラック。ある共通の認識の枠の中で、気持ち良い音を提供してくれるもの。こう考えてみると、テクノとハウスって明らかに区分けができるみたいだ。

たとえばクラブ系でも、Prodigy、Chemical Brothers、Underworldはハウスの手法を使っていてもテクノだと思うし、Paul Oakenfold、Tiësto、Ferry Corstenはハウスかと。この比較はけっこう乱暴だったか。

ここ数年、クリックハウスといわれる音楽がる。そのジャンルに含まれるとされるRicardo Villalobos、Cobblestone Jazz、Lucianoは「クリックハウス」と言われているが、私はテクノとして聴いている。クリック系は野心的で冒険的。テクノっぽいね♫

シーケンサーを駆使してシンセサイザーで演奏する音楽がテクノ、という定義は私はしたくない。London Elektricityは打ち込みまったくなしの100%人力演奏(?)のバンドだが、私にとってLondon Elektricityはテクノ。ジャコ・パストリアスがデジタルディレイのホールド機能を使ってリズムトラックを作り出し、それをバックにベースでライブパフォーマンスしたあれは、まさにテクノだと思う。テクノは「Free Mind」だから。

というとなんでもテクノになってしまうからちょっと条件つけるとすれば、テクノには未来的なイメージ、未知のビジュアルがあることじゃないかと。コンベンショナルな音楽とは違って、オリジンとなりえる音楽。よく言われるテクノ、クラフトワーク、YMO、アフリカ・バンバータはまさに源となっている。そうだ、思い出した。Herbie Hancockの「Future Shock」は私の中ではテクノ。

DAISHI DANCEはハウスでFreeTEMPOはテクノ……。やっぱりテクノだハウスだと言うのもあまり意味ないかも。あと、ここではハウスと一口に言っているが、奥が深いからなぁ。まとまらなかった。
twitterやっててよかった♫ 小川美潮ちゃんに会ってきた♫
夕方の4時ごろ、あるつぶやきが目に止まった。

“@MishiOgawa: 燕三条到着。曇り”

小川美潮が新潟に来ている? ライブやるなら行きたいなぁと、半分ダメモトで検索してみる。すると自宅からクルマで10分くらい、岩室温泉にある五十嵐モータースという自動車販売店でライブの予定とあった。

「両手に花」というタイトルで渋谷毅さんのピアノ、そして歌い手さんがもう一人、金子マリさん。地元の西蒲区にわざわざ美潮ちゃんが来て歌を歌う、それも渋谷さんのピアノ、ほんで五十嵐モータースというようわからん会場。私の琴線に触れまくりで、これはなんとかして行きたい!と気もそぞろ。

仕事を定時で上がってダッシュで帰宅。その間に五十嵐モータースに電話して、当日券ありとの情報を仕入れる。でも早めに来ないと立ち見かも、とも言われる。記念にサインもらえないかなと考えて、家に着いたら急いで小川美潮のファーストアルバム、アナログ盤を引っ張りだす。家族には、これからコンサート!と言い残してクルマで岩室温泉へ。

めざす五十嵐モータースは日帰り温泉のだいろの湯の真向かい。だいろの湯はよく行くが、車屋さんはとんと覚えがない。でも行ってみると、あった。ふつーの田舎の自動車販売のお店? ショールームからクルマを全部出して、パイプ椅子を並べ、ステージを設営したオイルの香りただよう会場。椅子は100脚くらいか。ちょうど開演時刻の7時に着くと、8割以上は席が埋まっているというところか。

まず渋谷さんが出てきて、ピアノをポロンポロンと3曲ほどなでなで……。その後、小川美潮登場♪ 彼女を知って、レコード買ってから約30年、やっとライブで聴く生の小川美潮。それも新潟市西蒲区。なんかとても幸せな気分。美潮ちゃんの歌はいつもハッピーだし。

休憩をはさんで、後半は金子マリさんの歌。私は彼女のことは知らなくてまったく初めて。声量のある人で、黒人のおばちゃんみたいでかっこいい。ゴスペル歌うんだろうな〜という感じ。ライブの最後はまた美潮ちゃんが出てきて、二人で何曲か歌い、ラストはルイ・アームストロングの「この素晴らしき世界 」。アンコールは「ケセラセラ」を。

この前の新潟ジャズストリートでは渋谷毅&平田王子さんのライブを拝見した。渋谷さんと平田さんの演奏は、お師匠さんとお弟子さん?みたいな、と感じた。お互い認め合っているんだけど、わきまえるところはわきまえて、ある種の緊張感はあったように思う。

今日の「両手に花」の渋谷さんと小川&金子さんは、もっとくだけた仲間っぽい雰囲気で、グダグダでその場のノリでなるようになるさ、というような(笑)。でも観ている方はその展開にもハラハラすることなく、安心して歌を楽しめちゃうというところが、彼らのキャリア、年の功というところか。そうそう、11月3日が渋谷さんの誕生日ということで、ケーキがプレゼントされ、みんなでハッピバースデイを歌った。ケーキには「37歳おめでとう」と(笑)。

ライブのあと、首尾よく美潮ちゃんをつかまえてサインをねだり、ゲット♫ 美潮ちゃんとおしゃべりできて、浮かれまくりの金曜日。いい週末だ〜。また五十嵐モータースでやるときは遊びに行く。

渋谷毅と歌姫たち。それぞれの歌い手ならではの個性豊かな響きが広がるが、それを大きく包み込むような渋谷毅の世界。浅川マキ&渋谷毅を一度でいいから観ておきたかった。




渋谷毅&平田王子 at 新潟ジャズストリート
渋谷毅&平田王子 at 新潟ジャズストリート
渋谷毅&平田王子 at 新潟ジャズストリート
去年の冬の新潟ジャズストリートはとても楽しかった。そしてあっという間に半年が過ぎて、夏の新潟ジャズストリートの時期になった。もともとジャズには興味ない私は、アーティストが誰とかどんな曲をやるとかについては頓着がなく、どこのお店で観ようかなぐらいで今回のプログラムを眺めていた。

そしたらなんと渋谷毅の名前が。え? なんでそんなビッグネームが? こんなイベントに? とびっくり。でもほんとに渋谷毅のピアノを新潟ジャズストリートで観られるなら、見逃す手はない。私自身、それほど渋谷毅のことを知っているわけではないが、浅川マキや小川美潮が大好きな私にとっては彼の名前は特別な存在なのだ。

そしてもう一つサプライズが。渋谷毅といっしょに演奏する平田王子(きみこ)さんが、私の友人のお仲間だったということ。ということで、いろいろ楽しみにして、会場の新潟国際情報大学、街中のほうのキャンパスにやってきた。

新潟ジャズストリートのいいところは、演奏する人と観る人と、距離が近いこと。ふつうのお店だったりうどん屋だったり、もちろんコンサートホールも会場になるが、大学内のカフェやエントランスホールも特設会場になる。で、会場の雰囲気も、音楽を聴くぞ!という張りつめた感じは皆無。適当にゆる〜くて、そこが居心地よい。こんな雰囲気の中で渋谷毅のピアノを聴けるなんて♪

んで、実際、渋谷さんの演奏はどこにも気負ったことがなく、さりげなく、リラックスした感じ。二人とも新潟ジャズストリートでの演奏をすごく楽しんでいるように見えた。それが観ている人にも伝わってくる。

ちょっと驚いたのが、演奏中の渋谷さんの足の置き方。ペダルを踏む右足に左足を巻きつけるようにしていた。私も大学生くらいまでは人前でピアノを弾いたりすることがあったが、あんな足の置き方はタブーに近い。子どものころならピアノの先生に怒られてしまいそうな(笑)。でもあれが渋谷さんのスタイルなんだなぁと、またそれが普段着っぽくて居心地よい音楽になっているのかも、とか思った。

平田さんの歌で気に入ったのは、ハワイアンの「ワイキキ」という歌。ボサノバは聴いていて気持ちいいけど、私にはちょっと印象に残らない感じ。最後、アンコールで歌ったのが日本の歌。渋谷さんの曲なんだろうなと思ったら、やはり由紀さおりの「生きがい」だった。新潟ジャズストリート、ますますお気に入り♪

新潟ジャズストリート
新潟ジャズストリート
新潟ジャズストリート
市の広報を眺めていて楽しそうなイベントを見つけた。新潟ジャズストリートというもので、市内の喫茶店やらホールやら30カ所もの会場でいろんなジャズ系のライブを楽しめるというもの。音楽はやっぱり生音と考える私は、こういうイベントは大好き♫

新潟ジャズストリート公式サイト
http://www.niigata-jazzstreet.com/

ジャズが大好きな友人にこのイベントのことを聴いてみると、オススメとのこと。先日遊びに行ったジャズ喫茶のマスター、安宅さんも出演するというので、まずそれを観に行くことにした。マスターの出番は新潟市音楽文化会館練習室10だった。このマスターのバンドはサックス、ウッドベース、ピアノ、ドラムの構成でノーPA。練習室はわりと広めで音響も悪いはずはなく、思う存分生の楽器の音を楽しんだ。ジャズは知らない世界だが、いい音楽って知らなくても気持ちいいし、楽しい♫

次に入船うどんという、うどん屋にハシゴした。うどん屋でジャズとは、なかなか乙な感じ。小さいお店で、ご主人の趣味だと思うのだがライブを開けるスペースや設備がちゃんと整っている。ここで女性ヴォーカルのグループと、Latin Jazz(ラテン・ジャズ)のバンドの演奏を聴いた。ラテン・ジャズって言葉、初めて聴いたよ♫ もともとキューバの音楽で、そのアーティストがニューヨークに渡り、ニューヨークのジャズシーンと交わることで生まれた音楽、と説明してくれた。コンガとティンバレスがバンドの要なそうだ。

街のあちこちから流れる音楽。このイベントは市民の手作り感にあふれていて、とても気に入った。いろんなオシャレなお店で気軽にライブが楽しめる。身近で生の音楽に触れることができるというのは、とっても幸せな気持ちになる。ジャズストリートというネーミングはピッタリで、とてもいいなと感じた。年に2回開催されるイベントなので、次の夏のジャズストリートがとても楽しみ。

尺八とピアノ

2010年12月26日 音楽
尺八とピアノ
尺八とピアノ
尺八とピアノ
トッパンホールでの尺八とピアノのコンサートに出かける。トッパンホールは雰囲気が好きで、すみだトリフォニーホール、カルザスホール、川口リリア音楽ホールなどと並んで個人的に気に入っている箱。神令さんが尺八、神三奈さんがピアノ、ご夫婦による演奏がメイン。

尺八、箏、ピアノという実験的な組み合わせや、それらの楽器による初演の曲など、興味深いプログラムだった。かっちり音を出すピアノに自由奔放な尺八の響きが重なり、音楽が広がって、より大きな世界、あるいは自然の中で聴いているような気にさせてくれる。音だけでなく情景や香りが伝わってくるような、うまく言えないがそんなことを感じながら楽しんだ。

ピアノの独奏もプログラムにあり、ショパンとラヴェルだった。もともと西洋では音楽はオフィシャルなもの。そのような時代では音楽は「喜楽」を表現すれば事足りていた。しかしバッハ以降、音楽はどんどんパーソナルなツールとなり、やがて「喜怒哀楽」を、人間を、感情を表現するようになった。楽しく心地良いだけではなく、あるときは激しく、あるときは不安に怯えるかのような音の響き。音楽による「喜怒哀楽」の表現の確立は、ラヴェル、ドビュッシー、サティなどの近代フランスの時代なのではないか、などと考えたりしながら、音楽を聴いた。

ハリウッド映画には映画音楽が付きもの。映画音楽を聴いていると、フランス近代音楽に似ているな~と思うことがよくある。映画は人間ドラマだから、リアルな人間や感情を表現したい。だから映画音楽は「喜怒哀楽」のあるフランス近代音楽からひっぱってくるとしっくりくるのかなと、そういうことも考えたり。音楽の刺激を受けていろいろな思索に飛んだ、楽しい2時間だった。

グラストンベリー・フェスのお土産
引越しのためにいろいろ古いものもほじくり返していたら、発見。1994年グラストンベリー・フェスティバルのTシャツ。フェスを観て来たみひらさんからのお土産。背中に参加ミュージシャンのリストが載っていて、お気に入り。もうボロボロになってしまったので、写真を撮って廃棄することにした。

ここに載っているのはメインステージに出演したアーティストで、このほかに小さなステージやゲリラ的にライブをするアーティストもわんさかいるらしく、たぶんフランクチキンズもゲリラ側だったんだと思う。当時はまったく興味がなかったポール・オーケンフォルドの名前もあったりして、そんなに前から活躍していたのか、などとあらためて思ったり。

ドラムンベースの夜、The Upbeats at 渋谷GAME
先週、アップビーツのことをネットで検索していたら、渋谷のGAMEというクラブに、アップビーツがゲストで登場する、との告知を発見。観に行くことにする。ヘッドフォンでは再現できない、ドラムンベースの重低音が楽しみ。今夜の相棒はsho-chan。

渋谷GAME
http://www.club-game.com/top.html

宮益坂を上りきったあたりを左に入って、コンビニの横にわざと目立たないようにしているかのような入り口。下に降りる階段にセキュリティのお兄さん。坊主頭のゴツイお兄さんが「IDチェック」という。そういえば、身分証明書の提示ってHPにも書いてあったっけ。私は免許証を見せたが、sho-chanはたまたま保険証しか持ってなかった。あんちゃん「写真付いているのありませんか?」と言う。めんどくさいヤツだな。私「そんなことで入れてくれないなら、今日はあきらめる」と言う。あんちゃん「今日はいいですけど、次から何か持ってきてください」だと。降りていこうとすると「ボディチェックします」。へ~! 私「何をチェックするの?」と聞くが、それに返事はなく、「いいですか?」と返される。不良外人撃退のためかなー、海外ゲストが来るから万全を期しているのか、とか思ったり。ピストル持っているやつでも来るんかな。セキュリティのあんちゃんが高飛車で、そんなに不快にはならなかったけど、いきなりびっくりした。

ちょうど0時ごろ入店。クラブはだいたい1時間ごとにDJが交代するから、The Upbeatsは1時か2時ごろ登場か。外人が多い。半分以上、外人という印象。

ドラムンベース、やっぱええわ。聴こえるのではなく、身体にダイレクトにくる重低音。それから、クラブに来てみてあらためてドラムンベースの魅力がわかった。フロアで踊っている人を見ていると、それぞれリズムの取り方が違う。速いビートに合わせる人、うねりを感じて遅めのリズムで踊る人、さまざまなのだ。ミニマル・ミュージックのコンサートと似ている。自由で芸術っぽくて、楽しい。

午前2時、The Upbeats登場。アップビーツ! みんなも大盛り上がり。まず、音のクオリティがそれまでのDJと違う。アップビーツは全部、自分で作ってきたサウンドトラックデータなんだろう。音がクリアで密度があって、よく聴こえる、という感覚。先日、新しくオフィスの同僚となったコンポーザー、アランと音楽の話をしたときに、彼が「mp3は音が“小さい”。CDの音のほうがいいね」と言っていた。つまり彼は、圧縮されて情報量の少ないサウンドを“小さい”と表現したわけだが、今日のアップビーツの音はそういう意味でめちゃくちゃ“大きい”音。

アップビーツは2人組だけど、今日は1人で来たのかも。カワイイ感じの男の子だった。キャップかぶってフード付きのパーカー。笑顔がキュート。ニコニコしながらプレイする。トラックをどんどん重ねていって、変化に富んでいて、飽きない。低音のクオリティが凄い。ギスギスした感じがまったくない。歪が少ないのか、身体にふわっとぶつかってくるような、包まれるような重低音。2時までのDJのプレイは、正直、飽きてきて長く感じたけど、アップビーツのプレイは心地よくて、時間の過ぎるのがあっという間。

渋谷GAMEの受付にチラシがあったのでもらってきた。12月20日はHOSPITAL NIGHTだって! LEが来るの? トニー・コールマンが来るの? 絶対、行きてー。さらに朝本浩文の名前もフライヤーにあった。めっちゃ私向きでしょう。誰かいっしょに付き合ってくれないかな。




私の髪の毛のことは、20年来、1人の方にお願いしている。さいたま市の美容院でちょっと遠いけど、2か月に1度、ドライブがてら友だちに会いに行く感覚。美容師だから職業柄、やっぱり話し上手。おしゃべりが楽しい。クルマ、音楽、スポーツ、ゲーム、仕事のこと、etc。

さいたまに来たので、渋さ知らズ木更津大作戦の際、久しぶりに連絡した友だちのお店にも遊びに行った。でっかいパルコができた浦和駅東口から歩いてすぐ。

アスカタスナ レコード&カンパニー
http://askatasuna.cocolog-nifty.com/

「askatasuna」、アスカタスナ。バスク語で“自由”。店長マスヤマはデザインワークにしてもネーミングにしても、センスいい人だなーって昔から思っていた。店構えも名前もカッコいいお店。あー、もしかしてETA(バスク解放機構)のAってAskatasuna? 調べてみたらやっぱりそうだった(笑)。ヘンなところを連想してしまうのが私。

店内はかなりの広さ。カフェができるじゃん、と思った。本や雑誌もたくさん置いてあるので、ここで音楽聴きながらお茶を飲んで、本読んだりしたいなー、と即座に勝手なプランを頭の中に描く(笑)。自分の城があるって素晴らしい。一国の主、店長マスヤマがうらやましい♪

彼と音楽談義をするのも、もう10年振りくらいかも。お互い、ここんとこどんなところに興味を持って、どんなの聴いているか、など情報交換。私は音楽聴かないときは数年間、まったく聴かなかったりするが、今年になってからまた音楽をガンガン聴き始めたので、そこらへんを報告。今まで気になっていたけど聴いてなかった音楽を、一つひとつたどっていることとか。ツジコノリコ、ロンドン・エレクトリシティ、スアール・アグン、ドゥドゥ・ンジャエ・ローズ、etc。

店長マスヤマからは、ポストパンクの流れから生まれてきた新しいグラインドコアなど、紹介してもらう。もともと、バンドという形態で演奏されてきたパンク〜グラインドコアも、最近ではリズムトラックを打ち込みで、それに生ギターやボーカルを重ねていくハウスのような手法の音楽があるとのこと。何曲か聴かせてもらう。グラインドコアと言っても速くなく、重低音とゆっくりで複雑なリズムパターン。ふ〜ん、カテドラルを賢くしたような感じかなー、と思った。

逆にハウス系の音楽も、10年くらい前からフューチャージャズなど、生の楽器と打ち込みを融合させた音楽がどんどん増えてきて、今ではコブルストーンジャズのような打ち込み+生楽器のクリックハウスが成立。昨日の明け方、観たばかりのこんの親分のDJ+生ギターのライブの話しもしたり。

ここ2年間、いちばん聴いている音楽は中田ヤスタカのcapsuleとPerfumeだなーと話すと、店長マスヤマ、そうそうPerfumeってどんな人が聴くんだろうと想像したとき、真っ先に私の顔を思い出した、と(笑)。たしかに、かつてスリムチャンスに集まったメンツの中では、私がいちばんアイドル系にウルサかったよなー。10年経っても変わってない私♪



こんの親分のライブ。なのだが、お店の名前を覚えてこなかった。渋谷東急本店の向かいあたりのライブハウス、ぐらいの認識。いつもいつものことだが、なんとなくわかるだろうと思ってしまって、いざその場所に行ってみるとどこだかわかんない状態。店の名前を覚えていけばいいのに、そういう習慣がない。バカだねー。というか、行き当たりばったりが好きなだけか。夜中の12時すぎ、東急本店のあたりをうろうろ。

さっきゴルフ練習して別れたばかりのOちゃんに電話してもわかんない。ここかなー、と思ったのが「MODULE」というクラブ。うーん、親分はJAZZ系だと思ったけど、ここはテクノ/ハウス系だよなー。聞けばわかるだろうと、地下1階の入り口に降りていく。入り口のお兄さんに、今日、こんのさんの出演ある?と聞いたけど、わからないという。JAZZ系のイベントある?と聞くと、あー、そんなのやってますねー、と言う。そういえば親分、JAZZHARUとかいう名前で出るんだっけと思い出して、その名前を出すと、あーあー、今日ありますよ、とやっと判明。お兄さんといろいろ話をしたせいか、受付に私の名前の届けはなかったけど、ディスカウント料金で入れてもらえた。アハ。JAZZHARUのステージは1時からだという。間に合った。

http://www.iflyer.jp/venue/24

「MODULE」という店の名前は、部屋がいくつかあるから? 3つほどの部屋に分かれていて、それぞれかかっている音楽が違う。地下1階がバーカウンターがある大きめの部屋と、もう1つ小さめの部屋が。その小さめの部屋が今晩、JAZZ系の音楽がかかるところらしい。私も知っているフューチャージャズの曲がかかったりしている。そこに親分もいた。ここでやります、と言う。たしかに部屋の向こう側のちょっと高くなっているところに、彼のギターとアンプがスタンバッている。でも、ここ、ハウスかかるところだよね? なんか想像していたのと違う。親分のギターがなんでハウス?

地下2階の部屋で激しいのやっている、というので、行ってみる。おー! ここはエエ♪ なんていうのかわからないけど、インダストリアルみたいなガンガンガンという速くて凶暴なやつを大音量でやっている。音のシャワー。包まれる感じが心地よい。こういう音楽に包まれていると、気持ちや感情がどんどんフラットに静かになっていって、わずかな高揚感の中でフワフワするみたいで、とっても癒される。365日、ここでこんな音楽をやっているなら、気持ちが乱れたときにここに来るといいかなーと思った。

ずっと地下2階にいたいくらいだったが、そろそろ1時なので、上に戻る。親分のところへ戻ると、今日のメンバーに紹介される。DJのタカシくん。DJ? ふーん。まだ私の中では???だったが、演奏が始まってやっとわかった。タカシくんがサラ回して、親分がそれに生ギターを重ねていく、というプレイ。ハー、おもれ。つまり、ここ数年のハウスの流れ、打ち込みと生演奏のMIXのパターンということか。タカシくんのセレクトはJAZZ系よりもFUNKなものが多く、親分もカッティングギターが多い。タカシくん、スクラッチもやる。カッコイイし、センスがいいと思った。なかなか洗練されているプレイだと思った。

1つ不思議だったのは、ギターのチューニング。レコードはピッチを変化させてつなげているはずなので、生の楽器の音程とはずれが生じるはず。でも、親分のプレイはそんな違和感は感じさせなかった。どうやって同期させているのか。あとで聞いてみよう。

午前3時過ぎ、タカシくんと親分のステージも終わった。楽しかったので、またやるときは教えてね、と話して別れる。おなかすいたなー。親分とどっかでご飯すればよかった。R246が大渋滞。そうだった、週末の明け方は混むんだった。R246と駒沢通りを避けて、三宿の裏から野沢あたりに抜けるいつものルートで帰宅。




13日土曜日、渋さの木更津大作戦は、まだまだたくさんの刺激を私にもたらしてくれた。ダンサーがキレイすぎ。私はステージ上手の青い彼女の足元に陣取り、彼女のことばかり観ていた♪ 目の前ではケンカ始まるし。いきなり頭突きはアカンでしょ。ビビって及び腰な私。ステージの上の不破さん、青いダンサーの彼女もすぐに気がついて、おいおいまーまー。ついついエキサイトするよね。酒入っているし。
http://zunkoro.air-nifty.com/basue/2008/09/post-9fbc-1.html

14日の3時間ステージ、観に行きたかった。
↓渋さ関連で見つけたずんころさんのブログ。14日の模様を伝えています。
http://zunkoro.air-nifty.com/basue/2008/09/post-55e6.html

年内にあと何回か、観に行きたい。私の中で何かが変わった。音楽の力ってあるんだな。驚きです。


ステージの上に勢ぞろいした渋さオールスターズを眺めながら思ったこと。あー、彼ら、エリートなんだなーと。エリートの意味がちょっと違う。彼らは“選ばれた”のではなく、自ら“選んで”このステージ上にいる。自分たちの表現のために。世界で一番、輝いて自信にあふれているチーム。だから私は憧れるのだと思う。クリエイターもほんとはこうあるべき。私はなれるんだろうか? なれるようにがんばらなくちゃ。

昨日は慣れないアルコールを体内に入れて、超刺激的な音楽を浴びて、暴れまくって、帰ってきてもいつもの自分とは違うみたい。いろいろ思索しちゃって、興奮して眠れなくて、ちょっと横になって、すぐに目が覚めて、眠くない。脳内物質、分泌しまくりかな~。
渋さ知らズ、木更津大作戦、続報
今日、行った、木更津! 中の島公園の天幕! テント、いいな~♪ ロケーション、最高! わりとこじんまりとした場所で、もっと大きなフェスを想像していたが、ちょうどいい感じ。現場で落ち合う予定の同僚を見つけるのに手間取るかと思ったけど、一瞬で見つけた。

16時ぐらいに現場についたので、天幕の中に入らず、周囲の芝生でごろごろ。渋さ以外のステージが始まっているが、外からでも音は聴ける。友人とごろごろ、仕事のグチで盛り上がりつつ、ビールを飲みつつ、タコス食べつつ、カッコイイ音楽を聴きながら、うだうだ。FUNKっぽいバンドが多かったような。

天幕の周りにメンバーや協賛(?)の方々の名前が書かれたノボリが立っている。それを眺めていたら、あ、古い友だちの名前が! 彼が十数年前にアムステルダムで録音してきたものが、渋さの音源の中でいちばんのお気に入り。やっぱ絡んでいたかー、と思って、久しぶりに電話してみた。

「久しぶりじゃーん」
「いま、木更津の渋さの天幕の横にいるんだけど」
「あれ、オレ、今朝までそこで天幕張ってたよ」
「やっぱそう? 名前が入ったノボリを見つけたから電話してみた」
「え? オレの本名、みんな知らないはずなんだけどな~」
「いや、バッチリ目立つところに立ってます」
「久しぶりに会いたかったね~」
「そうだね~。今度、お店に遊びに行くわ~」

渋さのおかげで旧友とお話できた♪ これだけでかなりテンション上がった。はぁ、楽し。

18時、あたりはもうすっかり暗くなって、天幕から漏れてくる光がまぶしい。渋さの前に、1つ演劇の舞台があって、これが面白そうなので、私は同僚より一足先に天幕の中へ。ねずみ横丁。なかなかいい感じ。でも、ちょっと時間が押し気味っす。

その劇団の舞台が終わって、団長らしき人が今後の告知をしているうちに、天幕横のスタンバイから、渋さホーンズが演奏を始めた! 演奏しながら天幕にちらっと入って、そしてそのまま演奏しながら外の広場に出て行ったので、私も後を追って外に。外は真っ暗、その中で「バルタザール」! やっぱオープニングはこれか~♪ みんなのカメラのフラッシュが照明代わり、みたいな。生渋さやでー、目の前で。

「バルタザール」を演奏しながら、ゆっくりとホーンズが天幕のほうへ歩き始める。外に出た取り巻きもその後をぞろぞろ歩いて天幕の中へ。ホーンズがステージに上がり、オーケストラがそろったところで、「渚の男」。しあわせ~♪ そして、エンヤトットエンヤトットの掛け合いから「反町鬼郎」。今日の「反町鬼郎」はテンポが超速!

今回、楽しかったのが、各パートの即興から始まったところ。サックスの2人が始めた即興は自由奔放で、聴いているみんなもそれぞれいろんなタイミングでリズムを取っている。同じ音楽を聴いていてもリズムの取り方が違うって、おもろい~、と思っていると、その中からだんだんうねりというか徐々にみんなのタイミングが合ってきて、最後には演奏しているほうも見ているほうも一体となる。で、いつのまにか「本多工務店のテーマ」。

かなり暴れて全身汗びっしょり。騒ぎすぎて喉も痛い。力みすぎて高音が出なくなった(笑)。ほかにも1曲くらい演ったかな? 「ナーダム」かな。6曲でエンディング? 最後は「すてきち」。今日のステージは短すぎる! 90分もやらなかったよね? メンバーも今朝まで天幕張っていて、今日は体力的にカンベンとのことで、アンコールもなかった。ちょいともの足りなかったな~。短いステージのせいか、アップテンポの曲ばかりで、一気に突っ走ったという感じ。全力疾走の短距離走みたいで、これはこれで楽しすぎ♪

明日はラストまで3時間、やってくれるってよ。明日の観に行く人、よかったね! 私はひできとゴルフの練習の約束を……。うーん、それがなければ明日も行っていたな。

あ、つーか、私が楽しみにしていた「Pちゃん」、演らなかったじゃん。ぐは。



電車の中吊り広告で、月刊プレイボーイの人気のギタリスト・ベスト50、とかいう記事が目に止まった。クラプトン、ジミヘンなどの名前が大きく書いてあったので、ロック系のギタリストかー、それも読者による、ということだから……、とは思ったが、自分でもお気に入りのギタリストを考えてみることにした。

リッチー・ブラックモア
エイドリアン・ブリュー
高中正義
渡辺香津美

あたりかな……。

やっぱ私が最初に名前が出てくるのはリッチー・ブラックモア。カリフォルニア・ジャムのディープ・パープルのステージは忘れられない。中学生のときビデオで見たけど、刺激が強すぎたのをよく覚えている。ギター壊して、アンプを燃やして、その重いアンプを数メートルもある高いステージから落としちゃって。観客に怪我人でてるぞ。

エイドリアン・ブリューはカッコイイ。キングクリムゾンよりも、やはりソロとかその後の活動がお気に入り。ローリー・アンダーソン、ジャン・ミシェール・ジャールなど、私の超お気に入りアーティストとのコラボもよかった。でも、ギタリストとすると、彼は異端なんでしょうな〜。私自身はキーボードやってたから、ギター弾く人が選ぶのとは違う人選になるんだと思う。

若い頃は早弾きギタリストに目が行くけど、今になってみると高中のギターはとても気持ちよく感じる。高校生のころはなんか物足りなく感じていたりしてたけど。でも、他のギタリストが色褪せていたりするなか、高中のギターは今聴いても艶やかで私の心を動かす。すごいなー。

香津美のギターは高中に対してソリッドでとんがっている感じ。特にMOBOは凄いと思う。高中と香津美はYMOといっしょにやってたりしたので、好感度大。

実際、プレイボーイの誌上ではいろんなジャンルのギタリストが載っていて、まずまず楽しい。フランク・ザッパやライ・クーダーが載っていて、なるほど、と思った。鮎川は相変わらずカッコイイなー、とか、ピーター・バラカンはこういうところでも独特のセンスを発揮するな、と思ったけど、購入するにはいたらず立ち読みで済ました。

お気に入りのキーボーディスト!

キース・エマーソン
三柴江戸蔵
向谷実
橋本一子

日本人ばかりになっちゃったな。ジャン・ミシェール・ジャールやトーマス・ドルビー、喜多郎とか、大好きだけど、なんかキーボーディストというとどうしてもピアノを弾く人を選んでしまう。

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