私も妻も大注目:フォルクスワーゲンUP!のインプレッション
2012年9月29日 クルマ コメント (1)
連絡を取っているフォルクスワーゲンのディーラーで、今週末UP!のお披露目をするというのでお店に行ってみた。事前の話ではまだ試乗車は用意できないとのことだったが、訪れてみると試乗できるという。それじゃ、ということで思いがけなく初UP!を体験することになった。
外観は意外と立派な感じで、パッソと同じくらいのサイズでありながら、かなり存在感あり。タイヤがボディの四隅に配置されたフォルムが醸し出す安定感か。ドアを開けたり閉めたりした感覚は、コンパクトカーにありがちな素の鉄板のような雰囲気もある。でもそんなにがっかり感はない。ノーズが短くてキャビンに目一杯スペースを割り当てている。当然、フォルム自体は素っ気ない形になるわけだが、微妙な曲線、絞り込みなど施して、薄っぺらではないボリューム感がある。以前、アルファロメオ146に乗っていた私としては、ウォルター・デ・シルバの仕事に拍手!という気持ちだ。
妻は外見がとても気に入ったようだ。例のポップアップ式のちょっとしか開かないリアウィンドウにもそれほど難色を示していない。「とってもカワイイ」を連発している。
ひととおり、カタログを見ながら営業マンの説明を受けてから、試乗開始。妻の運転で私は助手席に。シートのクッションは硬め、座り心地は悪くない。まぁ、普通のレベルか。3気筒エンジンのアイドリングは、たしかに気をつけていれば、あぁ3気筒なんだな~とわかる若干長い周期のうねりがあるが、問題なし。それにしてもシートに座って見える風景はコンパクトカーとは思えない格が感じられる。実際、素材とかはコストをかけてないのだろうが、造りでは手を抜いてません、という感じ。
走りだすと、剛性感の高さに感心する。振動が少なくてがっちり守られている感覚である。フォルクスワーゲンの上位車種と同じく、フレームをレーザー溶接しているというのは伊達ではない。と同時に、フィアット500を試乗した時のような感情の盛り上がりはないな、とも。やっぱりイタ車はイタ車で、ドイツ車はドイツ車のタッチというのがあるんだな~と実感した。
運転している妻はASGの挙動に不平が出る。加速中、変速の度にギアが抜け、車体が前のめりになる感じになる。私はそれほど気にはならず、今乗っているメガーヌも妻のマーチもATの変速時はスムーズさを欠くので、ま、同じようなもんか、などと思っていた。
妻に変わって私もUP!を運転してみる。ちょっと座面を高めにした運転席のシートはとても視界が良くて、私の好きなポジションを取ることができた。私はかなりステアリングに近くシートをセットしてアップライトなポジションが好みなのだ。UP!はフィアット500やパンダとは違って、自然な姿勢で運転できるところがいい。ASGの変速時の挙動は、個人的には許容範囲のうち。変速するタイミングでアクセルを緩めることで、変速ショックをやわらげることができるし。それよりも気になったのは、発進直後の加速がトロいこと。こんなに加速しないクルマは久しぶり!というくらい。危険を感じるほどではないが、驚きだった。
私のUP!の評価は、別に運転して楽しいクルマではないので、自分のクルマとしては選ばない、でも外観はカワイイし、妻がこれを選んで毎日運転してくれるといいな、が率直なところ。衝突性能は高いし、障害物を感知して自動的にブレーキをかけてくれる「シティエマージェンシーブレーキ」や横滑り防止機能も標準装備、車重が軽いから雪道にも強いだろう。燃費も多分リッター20km弱は走るのでは。妻にとっては理想的なクルマだ。
ところが、妻のUP!の評価は低い。なんといってもAGSのガクガクする加速はダメ、ということなのだ。あのミッションの嫌な挙動さえなければ、絶対UP!にしていたのに、ショック!とまで言うくらい。たしかに仕事で疲れても、帰りは運転しなくてはならないのだから、ストレス感じながらの運転は大変だろう。ミッションがDSGならUP!も完璧なんだろうが、そうすると値段は数十万高くなるはず。UP!のメリットである車重も重くなってしまうだろう。コンパクトカーはそこらへんの設計が難しい。
あまりに妻ががっかりしているので、何度か試乗してアクセルワークが慣れてくれば、スムーズに走れるかもよ、とかフォローはしてみたが、買い替え候補としてUP!の得点は低そう。巷のクルマ評論家たちはUP!を絶賛していて、スムーズに加速しないASGについてもアクセルワークですぐ慣れるだろうというようなことを述べている。だが、UP!は運転をあまり得意でないような女性もターゲットとなる商品だから、この点で意外と苦戦するかも。世の中のユーザーのほとんどは、クルマ評論家のように運転が上手なわけではないのだ。
外観は意外と立派な感じで、パッソと同じくらいのサイズでありながら、かなり存在感あり。タイヤがボディの四隅に配置されたフォルムが醸し出す安定感か。ドアを開けたり閉めたりした感覚は、コンパクトカーにありがちな素の鉄板のような雰囲気もある。でもそんなにがっかり感はない。ノーズが短くてキャビンに目一杯スペースを割り当てている。当然、フォルム自体は素っ気ない形になるわけだが、微妙な曲線、絞り込みなど施して、薄っぺらではないボリューム感がある。以前、アルファロメオ146に乗っていた私としては、ウォルター・デ・シルバの仕事に拍手!という気持ちだ。
妻は外見がとても気に入ったようだ。例のポップアップ式のちょっとしか開かないリアウィンドウにもそれほど難色を示していない。「とってもカワイイ」を連発している。
ひととおり、カタログを見ながら営業マンの説明を受けてから、試乗開始。妻の運転で私は助手席に。シートのクッションは硬め、座り心地は悪くない。まぁ、普通のレベルか。3気筒エンジンのアイドリングは、たしかに気をつけていれば、あぁ3気筒なんだな~とわかる若干長い周期のうねりがあるが、問題なし。それにしてもシートに座って見える風景はコンパクトカーとは思えない格が感じられる。実際、素材とかはコストをかけてないのだろうが、造りでは手を抜いてません、という感じ。
走りだすと、剛性感の高さに感心する。振動が少なくてがっちり守られている感覚である。フォルクスワーゲンの上位車種と同じく、フレームをレーザー溶接しているというのは伊達ではない。と同時に、フィアット500を試乗した時のような感情の盛り上がりはないな、とも。やっぱりイタ車はイタ車で、ドイツ車はドイツ車のタッチというのがあるんだな~と実感した。
運転している妻はASGの挙動に不平が出る。加速中、変速の度にギアが抜け、車体が前のめりになる感じになる。私はそれほど気にはならず、今乗っているメガーヌも妻のマーチもATの変速時はスムーズさを欠くので、ま、同じようなもんか、などと思っていた。
妻に変わって私もUP!を運転してみる。ちょっと座面を高めにした運転席のシートはとても視界が良くて、私の好きなポジションを取ることができた。私はかなりステアリングに近くシートをセットしてアップライトなポジションが好みなのだ。UP!はフィアット500やパンダとは違って、自然な姿勢で運転できるところがいい。ASGの変速時の挙動は、個人的には許容範囲のうち。変速するタイミングでアクセルを緩めることで、変速ショックをやわらげることができるし。それよりも気になったのは、発進直後の加速がトロいこと。こんなに加速しないクルマは久しぶり!というくらい。危険を感じるほどではないが、驚きだった。
私のUP!の評価は、別に運転して楽しいクルマではないので、自分のクルマとしては選ばない、でも外観はカワイイし、妻がこれを選んで毎日運転してくれるといいな、が率直なところ。衝突性能は高いし、障害物を感知して自動的にブレーキをかけてくれる「シティエマージェンシーブレーキ」や横滑り防止機能も標準装備、車重が軽いから雪道にも強いだろう。燃費も多分リッター20km弱は走るのでは。妻にとっては理想的なクルマだ。
ところが、妻のUP!の評価は低い。なんといってもAGSのガクガクする加速はダメ、ということなのだ。あのミッションの嫌な挙動さえなければ、絶対UP!にしていたのに、ショック!とまで言うくらい。たしかに仕事で疲れても、帰りは運転しなくてはならないのだから、ストレス感じながらの運転は大変だろう。ミッションがDSGならUP!も完璧なんだろうが、そうすると値段は数十万高くなるはず。UP!のメリットである車重も重くなってしまうだろう。コンパクトカーはそこらへんの設計が難しい。
あまりに妻ががっかりしているので、何度か試乗してアクセルワークが慣れてくれば、スムーズに走れるかもよ、とかフォローはしてみたが、買い替え候補としてUP!の得点は低そう。巷のクルマ評論家たちはUP!を絶賛していて、スムーズに加速しないASGについてもアクセルワークですぐ慣れるだろうというようなことを述べている。だが、UP!は運転をあまり得意でないような女性もターゲットとなる商品だから、この点で意外と苦戦するかも。世の中のユーザーのほとんどは、クルマ評論家のように運転が上手なわけではないのだ。
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