妻のお気に入り♫:FIAT 500&パンダを試乗
妻のお気に入り♫:FIAT 500&パンダを試乗
妻のお気に入り♫:FIAT 500&パンダを試乗
新潟では可愛いルックスのフィアット500とパンダ(新しい世代の)をよく見かける。夫婦で好きなものだから、街中で目撃するたびに「チンク!」「パンダ!」と二人で歓声をあげている。そんなわけで、もちろん500とパンダは買い替え候補にノミネート。まずは試乗することに。500は話題のTWINAIRを、パンダは新型に切り替わるタイミングで新車の試乗車はないとのことなので、ディーラーの代車パンダを試乗させてもらった。

まずは500。2気筒エンジンはアイドリング時はほんとにバイクみたい。ボロボロボロと独特の音と振動がある。加速時もボボボボ〜と、かなり派手である。いつものように最初は妻が運転するので、私は後席に乗ってみた。後ろのシートは広いわけではないが、縮こまって乗らなくてはならないほどではなく、わりと快適。シートは硬めのクッションのファブリックで、小さなクルマでも手抜きなし、という良質なもの。独特の音と振動も、車内にこもる感じではなく、個人的には気にならない。というか、楽しい♫

妻は500の試乗をとても楽しんだらしい。運転している間、可愛いなぁ、可愛いなぁと思いながら笑顔にならずにはいられない、という状態だったそうだ。可愛いとなんでも許せる、というのはクルマも同じか(笑)。あとはハンドリングの剛性感がとてもしっかりしていて、安心して運転できる、とも話していた。

私も初ツインエアにトライ。シートのハイトアジャスト、ステアリングのテレスコピックでポジションを決め、ミラーを調整。ポジションをばっちり決めたところで、あれ? 左足の置き場がない。同乗の営業マンにフットレストはない?と聞くと、「小さなのがあります」と。探ってみると、ほんとに小さな突起というか、窪みのようなフットレストがあった(笑)。左足の半分も置けないくらい。そのフットレストを使わないと、奥行きはかなり深くてなんとなく足の置き場は不安定。そのうえ足元はあまり広くない。サイズの小さい輸入車の右ハンドル仕様の宿命か。

走りだすと、足元のことは気にならなくなった。それだけ2気筒エンジンの独特のフィーリングが楽しい。低回転からターボが効いて、アクセルの踏み込みには反応よく加速する。音と振動は、まぁ、あばたもえくぼか。ステアリングはどっしり、でも反応がよくて、なんとなくBMW・MINIのタッチと似ている。ツインエアはアイドリングストップ機能付きで、停止状態から発進までの反応は、日本車のそれよりもちょっとモタつく。ほんのコンマ何秒の差なのだろうが、これはちょっと気になる。

次にパンダの試乗。2代目パンダの初期のモデルで、エンジンは1200cc。4気筒の自然吸気エンジンといういたってコンサバな構成。ツインエアと乗り比べという意味でも今日、試乗しておきたかった。

妻はパンダのエクステリアも気に入っている。サイズは500もパンダもほぼ同じで、四角い分、パンダのほうが室内に余裕あるかと思えば、そうでもない。パンダのほうが頭上のスペースが狭くて、窮屈な気がした。シートはとてもいい! 今日乗った500よりもこっちが好み。柔らかめのクッションでストロークもたっぷり。座るとグッと沈み込んで、身体を包み込んでくれるようなところは、語りぐさにもなっているシトロエンBXのあのシートをちょっと彷彿させる。

運転してみると、あらゆる点でパンダは500に及ばない。運転席の足元は500よりもさらに窮屈で、ペダル類も左寄り、常に身体を少しねじるようにして運転しなくてはならない。エンジンは4気筒でツインエアより静かだが、やたらと非力な感じで物足りない。ステアリングはセンターあたりで遊びが大きく、感触がよくない。ドアミラーは必要最小限のサイズで、安心感に欠ける。乗り心地は500よりソフトで、その点は悪くない。とにかく、常にストレス抱えながら運転しなくてはならず、私はちょっと勘弁、という気になった。

でもパンダは来年1月あたりに日本でも新型が導入されるとのことで、それは多分、ツインエア搭載らしい。新型パンダになれば、私が上に挙げたネガな要素も、すべて解消されているかもしれない。うちの妻は2代目パンダの外見が好きなので、気に入ったら中古でもいいのかな?と考えていたが、そういう選択はなさそうな感じだ。来年、新型パンダが出たら試乗したい、と妻は営業マンに話していた。

今日のところは500ツインエアの見積りを出してもらった。POPというグレードに、キセノンヘッドライトのオプションを追加。500は横滑り防止機構は標準装備。衝突性能もトップクラスで安全性は文句なし。燃費はリッター18kmはいくだろうという話で、巻と三条を500で通勤している人の話によると、リッター20kmなのだそうだ。それがほんとならプリウス並み。燃費性能は明らかにヨーロッパのクルマが優位に立っている。友人が新しいジュリエッタに乗っているが、1.4リッターターボエンジンにマニュアルミッションで、リッター17kmは走るという。なら、ヨーロッパのメーカーがハイブリッドなんて複雑な装置はいらないな、となるのは当然の成り行きだと思う。

見積りは、やはりイタリアのクルマは高いな〜、ということ。もちろん、それぞれ魅力的な個性があるからスペックだけでは比べられないが、たとえばこの前試乗したスズキ・スプラッシュは500と同じサイズで、安全性能も同程度の内容で、価格は100万近い差がある。いくら500が燃費がいいといっても、燃費のよさでこのコスト差は埋まらないだろう。

あと、運転の楽ちんさで考えると、現在、妻が乗っているマーチやスプラッシュは明らかに500よりも快適。500やパンダはちょっと頑張って運転しなくてはならなくて、今日の試乗後、自分のメガーヌに戻ったら、ほっと安堵感を抱いたくらい。それでも500はクルマ好きにはオススメする。パンダは新型待ちが正解だと思う。

私たち夫婦の中でも、500&パンダは可愛くてノミネートから除外したくないけど、通勤とか現実的なことを考えるとちょっと腰が引ける、といったところ。現実路線でいくと、そろそろ発表になるフォルクスワーゲンUP!が断然、評価高くなると思う。価格的にも。


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