手塚治虫の原画を観に
手塚治虫の原画を観に
手塚治虫の原画を観に
新潟市新津美術館で展示されている「手塚治虫展」が今日まで。絶対見逃せないと思いつつ、最終日に行ってきた。新津美術館はそれほど規模の大きいところではないが、ちょっと変わった館内になっていて、展覧会の内容も興味をそそられるものが多い。

個人的には手塚治虫はやっぱり漫画作品が大好きで、アニメというとイマイチ、と思っていた。でも手塚治虫本人は子どものころからアニメ、動く絵、というものを目指していたらしい、ということをこの展覧会で知った。そういえば宮崎駿も劇場アニメを作りたいがために、「ナウシカ」という漫画原作を描いたとのこと。宮崎駿にしても手塚治虫にしても、漫画作品のほうが断然魅力的、と思うのだが、クリエイターの欲求はそっちにいくのかも。

たぶん、私が漫画のほうが好きなのは、アニメよりも漫画のほうが作家のセンス・感覚が色濃く出るからだと思う。アニメ作品はどうしても多くの人が携わって作り上げることがほとんどで、そうなると作家本人のエッセンスがなんだか薄まっているようで。絵のタッチだって漫画原作とは違うことになるし。してみると、フレデリック・バックの「木を植えた男」は、あらためて凄い作品だ。

「手塚治虫展」は、彼の幼少時代の経験がその作品に多大な影響を与えているということがよくわかり、なるほど〜と思った。いっしょに行った妻はあまり漫画を読まない人だが、手塚治虫を読みたくなったと話していた。館内は家族連れで観に来ている人が多かったが、そのほとんどはお父さんが手塚治虫が大好きで妻や子どもを連れてきたというパターンだろう。でも、その子どもたちがこの展覧会をきっかけに、手塚治虫ファンになってくれるといいなぁ、と思ったり。

私が手塚治虫の作品で一番好きなのは断トツで「ユニコ」。そういえば「ユニコ」のアニメは原作との違和感が少なくて、アニメ版もオススメだと思う。あとは「紙の砦」「ライオンブックス」「アドルフに告ぐ」「火の鳥」かな。

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