洗練された美食空間「洋食屋mamezou」
新潟ランチを探す。ツールはインターネット。「検索」という手段がこれだけ広まると、キーワードもありきたりなものでは望んだ情報にたどり着かないことが往々にしてある。「グルメ」や「レストラン」「ランチ」というキーワードでは、よくある大手ポータルサイトにしか行き着かない。

私のお店探しのコツは、まず地元の方の書くブログを探すこと。食べ歩きが好きな舌の肥えた方はだいたいどこにでもいるし、新潟ぐらいの大きな都市になればブログで情報を提供してくれる人はとても多い。ただ、人それぞれ好みやセンスがあるから、どんなブログでもいいわけではない。私の好みと近いブロガーを探すひとつの方法は、自分のお気に入りのお店の名前で検索かけてみること。同じお店を美味しいと紹介しているブログを見つけたら、あ、この人の紹介するお店は私も好きかも、ということで参考にしてみるのだ。

他にもコツというか勘どころがあるのだが、今日出かけるにあたって検索でピンときた店がホテルオークラ新潟にほど近い「洋食屋mamezou」。店名のセンスが良いのと、内装を紹介していた1枚の写真が気に入った。映画の中に出てくるようなビシッとスキのない美しいインテリアだった。今日はここに決定。

http://www.week.co.jp/ngg/120725/

お店はすぐに見つかった。ホテルオークラ新潟の角を曲がって、少し行って工事中の看板を右折。iPhoneのマップで住所を確認しようと、その先の路肩パーキングで停まり、ふと横を見ると「mamezou」だった。自然と導かれるように(笑)。あまり人通り、車通りも多くない場所、周囲もこれといってお店もない場所にぽつんとある感じだが、窓から垣間見える店内の雰囲気はとっても暖かそうに見えた。

時刻は13時15分くらい。昼時は混むので予約がベター、とブログにも書いてあったが、やはり満席だった。でも、あと15分ほどで席をご用意できるでしょう、というのでちょっと車で周囲を一巡り。思ったより小さなお店で、店内には待合スペースもない。たしかに予約がいいかも。

13時半ごろに席に着く。こじんまりした店内は、それでも狭さは感じない。それは吹き抜けのようになっている高い天井と、ダークブラウンの床・座席・腰板を基調に目線から上を明るい白の壁面としているからだと思う。部屋の上方を明るくするのは空間に広がりを持たせる常套手段だし、そのブラウンと白のコントラストがすっきりと清潔感があって心地良い。さらに工夫しているなと思ったのが、窓の高さに合わせた位置に設けられた大きな鏡面。これにより視線が壁にぶつかってしまわず、なんとなくゆったりとした感覚になる。この鏡面のバランスもとてもいい。全面鏡張りになってしまうとあざといのだが、あくまでもインテリアのひとつとして飾られていて、訪れた人にそういう効果があることを気づかせないのだ。

ランチを食べに来たのに、店内の空間の話しで長くなってしまったが、これには理由が。「市報にいがた」の第2283号11月28日号にこのお店が掲載されていたから。それもインテリアデザインの部門で。「NIIGATAショップデザイン賞」認定店舗6店のうちの1店なそうだ。家に帰ってから教えられたのだが、なるほど賞をとるだけあるお店だったなとあらためて思った。

http://www.city.niigata.jp/sihou/2010/101128/2283_1_1.html

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