初めての金沢21世紀美術館
初めての金沢21世紀美術館
初めての金沢21世紀美術館
三連休の真ん中の日曜日。思いつきで急に金沢の21世紀美術館に行くことにした。目標は有名な「スイミング・プール」とカフェのビュッフェランチ。なかなか魅力的♪

三連休で金沢市内は混雑。特に美術館の駐車場に入りたい車で渋滞して、着いたはいいが駐車場に入るまでかなり時間を要した。地下の駐車場に止めて、地上に出てきて真っ先に目に入ったのが、21世紀美術館の周囲を取り囲むきれいな緑の芝生と、そこに展示された線路! これは常設展示? もうめちゃくちゃときめいて、これだけで私の気持ちは舞い上がってしまった。

まずは美術館の周りをぐるりと一周。いくつか体験型のオブジェが展示されている。連休中のイベントとしてフリーマーケットのようなお店もたくさん出ていた。アーティストの作品即売会、みたいな感じ。

ランチはたっくさん食べられて、満足。ビュッフェも品数が多く、少しずつたくさん食べられてとてもよかった。パスタはふつーに美味しいというところ。たくさん食べた後に訪れたのが、「タレルの部屋」。大きな何もない正方形の部屋で、屋根がやはり正方形にくり抜かれたように開いている。中庭の雰囲気。四方の壁には腰掛けられるベンチのようなでっぱりがぐるりと設けられている。

この部屋はとにかく気持ちイイ! 四角くくり抜かれた天井からは空が見える。が、その空は高さが感じられず、まるで天井に空の絵をペタッと貼ったよう。空を切り取って自分の部屋で所有してしまっているかの感覚がある。住居においてこれほどの贅沢はあるだろうか? 古代ローマの都市では、各住居に露天の中庭があったようだが、こういう豊かさの演出だったのでは?と考えた。今度、自分で家を建てるとなれば、こんな部屋がひとつ欲しい。

私が訪れた10月10日は、天気が不安定で、晴れたと思ったら集中豪雨、というようなことを何度か繰り返していた。私は午後、1時間くらいうとうとしながらタレルの部屋で過ごしたが、その間は青空と白い雲がバランスよく見えた。でも、豪雨の中、この部屋で過ごすのも楽しそうだ。四方の壁の座る部分の上には天井があり、もし雨が降ってきてもそんなに濡れることはないだろう。そうか、この部屋には雨が降ってくるんだ、と思って床をチェックしたら、やっぱり隅っこに排水口があった。若干、傾斜もつけているのだろうか。

プールもピュッフェもよかったが、この美術館でいちばん気に入ったのはタレルの部屋。朝から晩までここで過ごして、陽の移り変わりや天気の変化を楽しんでみたい。夜も楽しそう。そういえば最近テレビでちょっと観たが、銀閣寺には月見のための社殿があったそうな。足利家の人たちは一晩中、明け方までずーっと月見を楽しんだらしい。その番組を観たときは、昔の人は他に娯楽がなくてのんびりしてたんだな、ぐらいに思ったが、タレルの部屋を訪れてみて、それがとても贅沢な楽しみだったのでは、と思うようになった。

あとでネットで調べたら、芝生の線路はほんとにミニSLが走るのだそうだ。10月10日もミニSLの走行が予定されていたが、天気が悪くて中止。このミニSLは必ず乗らなくては。金沢21世紀美術館、また必ず行く!

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