今日、ニュースで民主党候補の辻演説の一部分を聞いて、びっくりした。その女性候補は、国会のねじれ現象を防ぎ、国政に空白期間をつくらないために、ご支援をお願いします、と叫んでいた。びっくりした。この候補はそんなことを声高に叫んで、恥ずかしくないのだろうか。無知って怖い。
ねじれ現象は議会制民主主義が正常に働いていることを示している。議会の暴走を防ぎ、政治の硬直化を避けるために、日本では二院制になっている。長い間、参議院の存在は私たちから見てよくわからんものだったが、今の体制になって数十年、初めてその二院制の機能が働き始めているのだ。ねじれ現象は明らかに民意を反映している。去年の政権交代も引き金はねじれ現象だったではないか。
それをこの民主党候補は、ねじれ現象を私たちにとって不利益であるかのように、演説していた。これは単なる無知なのか、それとも私たちを何も知らない木偶のぼうだと思って、折伏しようとしているのか。もちろん、民主党の立場から言えば、ねじれ現象はなんとしてでも避けたい。でもねじれ現象を避けたいというのは、とある党の都合であって、国益にそうものではない。それをさもねじれ現象が悪であるかのように叫ぶ候補者がいるとは……。情けない。
とにかく民主主義は時間がかかる。一度の政権交代で変わるわけではなく、何度も何度も揺り返しがあって、そして変わっていく。今はその変化が始まったばかり。去年の政権交代が実って、もう少しだけみんなが暮らしやすくなるのは、多分、私たちの子どもたちの時代だろう。あと数十年先のこと。でも去年の政権交代がなければ、その変化も起きなかったわけだ。とにかく、ねじれ現象を嫌がらず、めんどくさがらず、地道に地道に前に進まなくてはならない。先の民主党候補の呼びかけはこの歩みを止めようという、民主主義のシステムを否定するものだ。本人はわかってないのだろう。
問題は、今の日本はそういうまっとうな民主主義の変革に、持ちこたえるくらい余裕があるかどうか。ないんじゃないか。
どこかの大学教授が、民主主義を否定する人はいないだろう、とコメントしてたのを覚えているが、私は民主主義を否定する。民主主義とは、多数決という名分の下、人の意見を無視する、切り捨てる制度だからだ。51%の意見が取り入れられ、49%の意見は無視されるのが民主主義。それどころか、2000年のアメリカ大統領選挙に見られるように、多数決と言いつつ多数の意見さえ捨てられる事態も起きている。これが現在の世界の民主主義である。たしかに数十億という社会を統べるシステムとして今はほかに選択がない。でもとても民主主義を否定する人はいないだろう、なんて言えるような優れたものではない。
私は20年くらい前から、日本のためには、私たちの暮らしのためには独裁者が必要だと考え、親しい友だちとは話し合ってきた。とにかくまったなし、民主主義に今の日本をゆだねるには時間がなさすぎる。ほんでも独裁者が誰になるか、非常に危ういギャンブルである。日本の独裁者になってほしいと個人的に思う人物、雁屋哲は数十年前にすでに日本を脱出済み。それが正解なんだろなー。
ねじれ現象は議会制民主主義が正常に働いていることを示している。議会の暴走を防ぎ、政治の硬直化を避けるために、日本では二院制になっている。長い間、参議院の存在は私たちから見てよくわからんものだったが、今の体制になって数十年、初めてその二院制の機能が働き始めているのだ。ねじれ現象は明らかに民意を反映している。去年の政権交代も引き金はねじれ現象だったではないか。
それをこの民主党候補は、ねじれ現象を私たちにとって不利益であるかのように、演説していた。これは単なる無知なのか、それとも私たちを何も知らない木偶のぼうだと思って、折伏しようとしているのか。もちろん、民主党の立場から言えば、ねじれ現象はなんとしてでも避けたい。でもねじれ現象を避けたいというのは、とある党の都合であって、国益にそうものではない。それをさもねじれ現象が悪であるかのように叫ぶ候補者がいるとは……。情けない。
とにかく民主主義は時間がかかる。一度の政権交代で変わるわけではなく、何度も何度も揺り返しがあって、そして変わっていく。今はその変化が始まったばかり。去年の政権交代が実って、もう少しだけみんなが暮らしやすくなるのは、多分、私たちの子どもたちの時代だろう。あと数十年先のこと。でも去年の政権交代がなければ、その変化も起きなかったわけだ。とにかく、ねじれ現象を嫌がらず、めんどくさがらず、地道に地道に前に進まなくてはならない。先の民主党候補の呼びかけはこの歩みを止めようという、民主主義のシステムを否定するものだ。本人はわかってないのだろう。
問題は、今の日本はそういうまっとうな民主主義の変革に、持ちこたえるくらい余裕があるかどうか。ないんじゃないか。
どこかの大学教授が、民主主義を否定する人はいないだろう、とコメントしてたのを覚えているが、私は民主主義を否定する。民主主義とは、多数決という名分の下、人の意見を無視する、切り捨てる制度だからだ。51%の意見が取り入れられ、49%の意見は無視されるのが民主主義。それどころか、2000年のアメリカ大統領選挙に見られるように、多数決と言いつつ多数の意見さえ捨てられる事態も起きている。これが現在の世界の民主主義である。たしかに数十億という社会を統べるシステムとして今はほかに選択がない。でもとても民主主義を否定する人はいないだろう、なんて言えるような優れたものではない。
私は20年くらい前から、日本のためには、私たちの暮らしのためには独裁者が必要だと考え、親しい友だちとは話し合ってきた。とにかくまったなし、民主主義に今の日本をゆだねるには時間がなさすぎる。ほんでも独裁者が誰になるか、非常に危ういギャンブルである。日本の独裁者になってほしいと個人的に思う人物、雁屋哲は数十年前にすでに日本を脱出済み。それが正解なんだろなー。
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