立ち止まることを許されない街
2009年1月26日 日常会社の帰り、眼の不自由な会社の同僚と会った。というか、見かけたので声をかけた。同僚は1人で杖をつきながら歩いている。社内でほとんど話しをしない人だったが、お疲れさまです、お手伝いしましょうか?と声をかけた。彼は、いえいえだいじょうぶ、私はゆっくり行くのでどうぞお先に、と答えた。
彼には彼のペースがあるので、私はそのまま別れて、電車に乗った。でも、何か彼が困ったら助けてあげたいなと思って、ちょっと遠くから彼のことを確認していたりした。彼はいつもの通勤で慣れているようで、1人でもまったく問題なく電車に乗り込んだ。
私は2つ先の駅で乗り換え。電車を降りながら、彼もこの駅で乗り換えだったかな、とか思いながら、彼の姿を探して振り返えろうと立ち止まった。その瞬間、後ろからドン、と押される。けっこうなスピードで歩く人の波が、私の後ろからどんどん押し寄せてくる。
結局、私は立ち止まってその同僚の姿を確認することもできず、人に押される形で、ホームから去ってしまった。考えてみれば、どうぞお先に、と言われたとしても、同僚として世間話とか仕事の話しとかすればよかった。どうぞお先に、と言われたとしても、彼と楽しく話しをしながら電車に乗ればよかった。
ちょっと考えてみればわかるようなそんなことにも気がつかず、周囲のスピードに流されて、ま、しょうがないか、ぐらいで流されてしまった自分を後悔した。勇気を持って立ち止まって、彼のペースに合わせればよかったのに。なんて自分は冷たい人間なのか。そしてこの街の速度に合わせることで、自分を正当化している。ほんのちょっとの思考と勇気だと思うのに。
彼には彼のペースがあるので、私はそのまま別れて、電車に乗った。でも、何か彼が困ったら助けてあげたいなと思って、ちょっと遠くから彼のことを確認していたりした。彼はいつもの通勤で慣れているようで、1人でもまったく問題なく電車に乗り込んだ。
私は2つ先の駅で乗り換え。電車を降りながら、彼もこの駅で乗り換えだったかな、とか思いながら、彼の姿を探して振り返えろうと立ち止まった。その瞬間、後ろからドン、と押される。けっこうなスピードで歩く人の波が、私の後ろからどんどん押し寄せてくる。
結局、私は立ち止まってその同僚の姿を確認することもできず、人に押される形で、ホームから去ってしまった。考えてみれば、どうぞお先に、と言われたとしても、同僚として世間話とか仕事の話しとかすればよかった。どうぞお先に、と言われたとしても、彼と楽しく話しをしながら電車に乗ればよかった。
ちょっと考えてみればわかるようなそんなことにも気がつかず、周囲のスピードに流されて、ま、しょうがないか、ぐらいで流されてしまった自分を後悔した。勇気を持って立ち止まって、彼のペースに合わせればよかったのに。なんて自分は冷たい人間なのか。そしてこの街の速度に合わせることで、自分を正当化している。ほんのちょっとの思考と勇気だと思うのに。
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