ファン投票じゃなくて

日本のプロ野球のオールスターゲームは、今までファン投票で出場選手が決められていた。だいぶ前からこれには辟易していた。ほんとに実力がある選手が選ばれるのではなく、人気のある選手、人気のチームの選手がたくさんのファンに支持されて出場するオールスター。ほんとはそのシーズンに調子が良くて、活躍している選手を見たいのに。怪我で前半ほとんど出場してなかったり、2軍で調整中の選手が選ばれたり。

活躍していない選手が選ばれたり、その選ばれた選手が出場辞退をすることになったりしたので、さすがにプロ野球機構の問題視したのか、今年から選手間投票も始まった。選手同士でオールスターにふさわしい選手を投票するシステム。これはグー。ただ、もっとファン投票の比率を小さくしてもいいね。

以前、NFLのプロボウルに出場する選手は、すべて選手とコーチの投票で決まっていた。これはとてもいい。実力があり、選手としてリスペクトできる敵を選ぶ。実はこれがいちばんファンも納得できる選出方法だと思う。NFLも現在ではファン投票も加わり、コーチの投票3分の1、選手同士の投票3分の1、ファン投票3分の1、という比率になっているが。

MLBのオールスターゲームは、ピッチャー以外のポジションはファン投票。ピッチャーは各リーグの監督が選ぶ。ピッチャーを監督が選ぶのは、ローテーションの問題や、先発、中継ぎ、抑えの役割を考えて選ばなくてはならないからだろう。ただ、アメリカの野球ファンは目が肥えているというか、あまりとんでもない選手は選ばれないような気がする。

一度、プロ野球も、オールスターゲームのファン投票はやめて、選手や監督・コーチの投票でやってみたらいいと思う。オールスターといえども単なるお祭り気分じゃなく、少し緊張感のある試合を観たいと思う。ペナントレースは観るけど、オールスターゲームはどうでもいいや、というファンもけっこういるのでは。