なぜ、ニューヨーク・ヤンキース?
2008年2月19日 野球今年も松井秀喜にトレードの噂が流れる。メジャーリーガーだからトレードの話はつきもの。ただ、松井の場合、トレードに応じるかチームに残るかの決定権は松井自身にある契約とのこと。もしトレードの話があっても、どうやら松井はヤンキースに残る決断をするようだ。
2003年、ポストシーズン、ア・リーグ優勝決定シリーズ第7戦対レッドソックス、負けている8回攻撃で、松井が同点ホームを踏んだ。スライディングしてホームに滑り込み、継ぎの瞬間、彼はホームベース上で大きくジャンプ、雄叫びを上げた。そんな松井の姿、過去に見たことなかった。彼の人生の中でもしかしたら初めて、全身全霊、全力で野球に打ち込んでいる瞬間だったのではないか、と感じて、あー、松井はメジャーリーグに行って、本当に良かったなー、と思った。
しかしメジャーリーグでの5年間、松井の打者としての評価は、チーム内では低い。入団当初は、デレク・ジーター、バーニー・ウイリアムス、ジェイソン・ジアンビ、ゲイリー・シェフィールド、アルフォンソ・ソリアーノ、ホルヘ・ポサーダらに続いて、7番目の打者だ。その後、ソリアーノの代わりにアレックス・ロドリゲスが入団、バーニーが引退したりもあったが、ボビー・アブレイユやジョニー・デイモンが移ってきて、松井より上におさまる。松井は5年間、頑張ってきても、3割100打点を稼げる下位バッター、せいぜいポサーダよりも上か、ぐらいの評価にしかなっていない。日本一の長距離バッターだった彼が、ヤンキースという一チームの中で7番手バッターだ。
確かにジョー・トーリは松井を買っていて、積極的に使ってくれた。メジャーリーグでは珍しく休みを設けず、毎試合、使ってくれたシーズンが続いた。それでも松井が、トーリ監督が最強バッターを想定する3番に座ったことが、何試合あったか。ヤンキースの3番はその時点でいちばん調子のいいバッターが座ることが多いが、バーニー、ジーター、ジアンビ、シェフィールドらが常連で、最近はロドリゲスの定位置だ。
連続試合出場は、松井の付加価値だったかもしれない。メジャーリーグでは長いシーズンを乗り切るために、だいたいの選手が定期的に休みの日を設ける。しかし野手の登録人数は少ないので、休まず常に力を発揮してくれる選手は重宝される。
ところが2006年シーズンに、守備で左手首を骨折してからは、長期欠場。2007年シーズンも月刊MVPを獲得する活躍もあったが、成績が低迷する期間も長く、コンスタントに働くことができなかった。毎日出動の松井の付加価値もなくなった。客観的に見て、トーリの次の監督が、松井を自分のチーム構想から外すことはそんなに不思議なことではない。
で、私が思うのは、なぜ、ヤンキース? 松井は7番を打つバッターじゃないと思う。ヤンキースではこれからも下位バッターの位置だろう。どんなに活躍しても、ヤンキースではその位置は変わらないような気がする。だったら、トレードで他のチームで堂々と4番に座り、またホームラン王を目指す松井を見たいと思う。今度は滑り込んでジャンプ、じゃなくて、豪快なホームランを打って吠える松井がみたいなー。
2003年、ポストシーズン、ア・リーグ優勝決定シリーズ第7戦対レッドソックス、負けている8回攻撃で、松井が同点ホームを踏んだ。スライディングしてホームに滑り込み、継ぎの瞬間、彼はホームベース上で大きくジャンプ、雄叫びを上げた。そんな松井の姿、過去に見たことなかった。彼の人生の中でもしかしたら初めて、全身全霊、全力で野球に打ち込んでいる瞬間だったのではないか、と感じて、あー、松井はメジャーリーグに行って、本当に良かったなー、と思った。
しかしメジャーリーグでの5年間、松井の打者としての評価は、チーム内では低い。入団当初は、デレク・ジーター、バーニー・ウイリアムス、ジェイソン・ジアンビ、ゲイリー・シェフィールド、アルフォンソ・ソリアーノ、ホルヘ・ポサーダらに続いて、7番目の打者だ。その後、ソリアーノの代わりにアレックス・ロドリゲスが入団、バーニーが引退したりもあったが、ボビー・アブレイユやジョニー・デイモンが移ってきて、松井より上におさまる。松井は5年間、頑張ってきても、3割100打点を稼げる下位バッター、せいぜいポサーダよりも上か、ぐらいの評価にしかなっていない。日本一の長距離バッターだった彼が、ヤンキースという一チームの中で7番手バッターだ。
確かにジョー・トーリは松井を買っていて、積極的に使ってくれた。メジャーリーグでは珍しく休みを設けず、毎試合、使ってくれたシーズンが続いた。それでも松井が、トーリ監督が最強バッターを想定する3番に座ったことが、何試合あったか。ヤンキースの3番はその時点でいちばん調子のいいバッターが座ることが多いが、バーニー、ジーター、ジアンビ、シェフィールドらが常連で、最近はロドリゲスの定位置だ。
連続試合出場は、松井の付加価値だったかもしれない。メジャーリーグでは長いシーズンを乗り切るために、だいたいの選手が定期的に休みの日を設ける。しかし野手の登録人数は少ないので、休まず常に力を発揮してくれる選手は重宝される。
ところが2006年シーズンに、守備で左手首を骨折してからは、長期欠場。2007年シーズンも月刊MVPを獲得する活躍もあったが、成績が低迷する期間も長く、コンスタントに働くことができなかった。毎日出動の松井の付加価値もなくなった。客観的に見て、トーリの次の監督が、松井を自分のチーム構想から外すことはそんなに不思議なことではない。
で、私が思うのは、なぜ、ヤンキース? 松井は7番を打つバッターじゃないと思う。ヤンキースではこれからも下位バッターの位置だろう。どんなに活躍しても、ヤンキースではその位置は変わらないような気がする。だったら、トレードで他のチームで堂々と4番に座り、またホームラン王を目指す松井を見たいと思う。今度は滑り込んでジャンプ、じゃなくて、豪快なホームランを打って吠える松井がみたいなー。
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