いろんなところで美味しくてコストパフォーマンスの高いランチを探してきた。会社をいくつか渡り歩いて勤務地もさまざま、多くの東京サラリーマンよりはランチの経験は豊富だと思う。そんな私が最高だと思うランチは、初台の東京オペラシティにあったDolce Vita(ドルチェ・ヴィータ)のPiatto Unico(ピアットウニコ)。

初台勤務だったときに発見したイタリアン。オペラシティ2階、新国立劇場との境目の広い階段を奥へ上がっていくとあった。知らなければ行かない場所、行き止まりの隠れ家的存在。

ランチは数種類あったが、どれも最初はアペリティフ(イタリアンでもアペリティフっていう?)から。ただしランチなので、ノンアルコールが多かったはず。私はだいたいアイスピーチティを頼んだ。私はピーチティって甘くてヤダ、と思っていたが、ここのアイスピーチティは甘すぎず香りがよく爽やかで気に入っていた。勤務中でもアルコール飲みたい人はグラスワインを頼む。

ピアットウニコは1つの皿というような意味らしい。お店に入るとすぐショウケースがあり、そこにアンティパストがずらーっと並ぶ。チーズ、マリネ、ハムや薄切りの肉などの冷菜。ピアットウニコには、そのアンティパストから2種類ほどと、ほかにサラダとその日のパスタが盛られる。ボリュームのバランスも絶妙。ピアットウニコも、盛りだくさん!みたいにされると興醒めだが、盛り付けがオシャレでセンスがよかった。それになにより、美味しい!

最後にはコーヒーなどの飲み物が出て、たしか1000円のランチ。え?この内容でその値段?と誰もがびっくりする。アペリティフにワインを選んだ人なんかは特にそう思ったのでは。最後にドルチェつけて1200円だったかな。アンティパストのメニューは毎日変わるので、毎日行っても楽しめる。初台で仕事をしている間は週に1度はランチに通った。

この話はもう10年近くも前のこと。しばらくは通っていたのだが、あるときからランチの内容が変わった。ピアットウニコがなくなり、ランチも1500円くらいがメインになり、足が遠のいた。噂に聞いたのは、シェフがオーナーとやりあって辞めたとか。あのランチの値段と内容ではオーナーから文句出るのも当然かなー、と当時、思ったりした。

で、これもまた噂で真偽のほどはわからないが、ドルチェヴィータのシェフが今度は自分で店を持ったのというのが、芋洗坂・六本木プラースのBAR DEL SOLE(バール・デル・ソーレ)。そこらへんの経緯、知っている人、いないかな~。その後、六本木ヒルズのオフィスで働くことになったので、バール・デル・ソーレのランチにも行った。店内にピカピカのドゥカティ900マイク・ヘイルウッド・レプリカが置かれていたのが印象的だが、味のほうはドルチェ・ヴィータほどの感激はなく、ちょっと残念。

もうすでに、ドルチェ・ヴィータもバール・デル・ソーレもなくなったみたい。以降、ドルチェヴィータのピアットウニコを超えるランチは出現してない。と断言できる。私の記憶の中にだけある“甘い生活”の一コマ。


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